大阪府・高齢者施設などの従業員ら対象に3日に1回の検査実施へ 吉村知事「ウイルスを持ち込まない仕組みを構築」
大阪府の吉村洋文知事は6日午後、大阪府庁で定例記者会見を開き、新型コロナウイルス対策として今月中旬から府内のすべての高齢者施設や障がい者施設の従業員、出入り業者を対象に、今月中旬から当面の間、3日に1回抗原検査キットを活用した検査を実施すると発表した。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2022年4月6日)
会見によると、検査の対象施設は大阪府内の入所系・居住系の高齢者施設(3620施設)と障がい者施設(900施設)で、対象者はそれらの施設で働く従業員(計16万人)と出入り業者だという。 吉村知事は「高齢者施設などの場合、外から持ち込むより従業員や出入り業者の方が外で感染し、ウイルスが施設内に入ってくることが多いため、従業員や出入り業者の方で無症状の方を対象に3日に1回検査して、ウイルスを持ち込まない仕組みを構築します。症状のある方に関しては、すでに検査をする仕組みができあがっているので」と説明した。
報道陣からは「この検査を行うことにより、ただでさえ忙しい高齢者施設などの従業員ら対象者の負担にはならないか」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「自己採取方式のためすぐ結果がわかる形でやっていきます。出社して陰性を確認してから仕事をするということになるので、その分は少し負担にもなりますが、6波において高齢者施設でのクラスターが多かったことを考え、ここは少しお願いをしたい」と答えていた。
また、別の報道陣からは「今回の検査の実施期間は4月中旬から当面の間となっているが、その理由は」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「初めての試みになるのでいつまでできるかというのもありますが、当面の間、継続したいと思っています。ある程度、リスクが低減されたと判断された段階では、事業所にも負担になるのはわかってますからやらないという古都になると思うが、当面の間は予算を確保して続けていきたいと思う」と答えた。