大阪府・吉村知事が定例会見4月28日(全文2)根拠をできるだけ丁寧に説明しようと
大阪府の吉村洋文知事は28日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「コロナ病床の逼迫はこのGWが大きな山場」大阪府・吉村知事(2021年4月28日)」に対応しております。 【動画】「コロナ病床の逼迫はこのGWが大きな山場」大阪府・吉村知事(2021年4月28日) ◇ ◇
オンライン診療拡充の狙いは
読売新聞:読売新聞の太田です。発表事項の自宅療養のオンライン診療の拡充に関してお伺いしたいんですけれども、今回、拡充の狙いとしては、自宅療養者で重症化を防ぐということと、府内の病床が逼迫しているということでしょうか。 吉村:そういうことです。できるだけ、もう重症化を防いでいきたいと。それはその人の命を守ることにもつながりますし、併せて、やはり医療の逼迫、これを回避することにもつながります。今までの自宅療養においては、薬を処方するっていうのが、解熱剤等はあったと聞いていますけれども、コロナの治療薬としてのデキサメタゾン、ステロイドですね。炎症を抑えていくと。つまり肺炎になっている炎症を抑えていくという、その薬については、自宅療養の方に投与するっていうことはなかったと思います。ありませんでした。それからオンライン診療もそこまで普及はしていなかったと思います。 でも、これだけ自宅療養者の方も増えてくるという中で、やはり自宅療養でも薬の投与を受けることができる、これは僕は本来あるべき姿だと思うんです。病床も逼迫していると、そういった中で、どうしてもコロナの場合は近くの診療所にかかってから行くというのも難しいですから。でも本来であれば、薬が投与されるっていうのは僕はある意味当然だし、必要なことではないかというふうに思っています。
重症化を防げれば医療負担も防げる
ただ、今までどうしても、ここは保健所が、いわゆるベースになりながらやってきましたけれども、もっと医療従事者が、この自宅療養者の中に入っていくっていうことは、僕は重要ではないかというふうに思っています。 ですので、去年の12月にオンライン診療の仕組みを作ったんですけれども、数もそこまでなかなか多くなかった。あとリストも配ってなかったということで、あとはもう薬が、そもそも投与がなかなかできないので、といういろんな課題もあって、かかりつけ医の先生とかの対応はあったんですけれども、なかなかここは拡充してこなかったです。 今回、やはり肝の部分としたら、オンラインの、診療できるお医者さんの数を、これは医師会の協力を得て、大幅に倍近く増やしたと。それぞれの保健所ごとでリストを、これは現実に配ると。ですので自宅療養になった方は、このリストを見て相談することができると。かかりつけ医の方はかかりつけ医に相談できる。そのときに相談する場合も、状況によっては、このデキサメタゾンのようなものも、治療薬も投与してもらうと。そこでできるだけ重症化を防ぐと。そこで回復すれば一番いいですし、重症化を防ぐことができたら、今度は入院であったり、そういったことも回避できることになってきますので、医療の負担も防ぐことができるということになります。 なので、そこが一番大きな肝の部分です。この間、そういった基準を作れないかというのをやってきたわけですけれども、なんとか今回まとまって、ある意味、専門家の監修で公にも認められる。それがないとオンライン診療でいくお医者さんも、コロナのプロではないので、しかもレッドゾーンに入って、というわけではありませんから。なかなか制限のある中での対応ですけれども、きちんと基準があれば対応できるという、お医者さんが見て分かる基準というのを作りましたので、それで適切に投与する仕組みが出来上がったというふうに思っています。 またこれ以外にも、守口、門真の保健所、そして八尾の保健所において、現実に往診、医療機関、これは民間の医療機関と契約をしまして、オンライン診療じゃなくて、現実に、このレッドに入って、ご自宅の中に入っていって、こういう薬の投与だったり、酸素であったりというのを治療するということも今、始めていますので、そこも拡充ができれば拡充をしていくと、今その調整をしているという状況です。ホテルにおいても24時間お医者さんが待機しているという体制を、これは病院協会さんの協力を得て構築しましたので、そこで同じような対応をしていきたいと思っています。