大阪府職員332人、教職員413人が府の感染対策に反した会食
府の職員、教職員の計745人が府が出していた要請に反する形で飲食
大阪府は27日、今年3月1日から今月6日までの間、府の職員が5人以上の会食や時短要請時間以降の会食に参加していた事例が72件、人数が計332人いたと発表した。大阪府として新型コロナウイルス感染拡大防止のための取り組みを行っている中での府の職員の行動に、SNSでは「もう府民の皆さんにはお願い出来ませんね」といった投稿もみられた。一方、府立学校の全教職員約1万4千人を対象とした調査も行われ、こちらは参加事例が138件、人数は413人だったと発表した。府の職員、教職員の計745人が、府が出していた要請に反する形で飲食していたことになる。 【拡大画像】大阪府新型コロナウイルス対策本部会議で発表された「飲食店への要請」の資料
全職員約1万300人を対象に調査
大阪府の発表によると、非常勤職員を含む全職員約1万300人を対象に、5人以上の会食や時短要請時間以降の会食があったかなどを調査。その結果、会食したケースが27日の速報値で72件、計332人が参加していたと発表した。 この調査は今月6日、大阪自動車税事務所の職員が5人以上の会食を行い、新型コロナウイルスの陽性者が複数発生したことを受け、職員同士の会食について行われた。
府「様々な機会を通じて、意識の徹底に努める」
大阪府は「府民・事業者の皆様に対し、感染拡大防止対策への協力をお願いしている中、職員による多人数での会食が明らかになりましたことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます」とコメント。 今後の対応については「これまでも新型コロナウイルス感染症の防止対策について職員に対して繰り返し周知してきましたが、本調査を機に改めて各所属を通じて意識の徹底を図りました。今後も、様々な機会を通じて、意識の徹底に努めてまいります」と発表している。
職員の処分は「詳細確認したうえで適切に対処」
また、職員の処分については、公務の信用に与えた影響を考慮し、詳細を確認したうえで、適切に対処するとしている。
SNSでは「行政がこれじゃダメ」などの投稿多数
今回の発表に、ツイッターなどのSNSでは「もう府民の皆さんにはお願い出来ませんね」「行政がこれじゃダメ」「大阪市職員に続いて大阪府職員もか」という投稿も多くみられた。