小池都知事が定例会見9月17日(全文1)総額3387億円の補正予算を編成
燃料電池はクリーンで静かな発電所
それから次の項目でありますけれども、こちらのほうはエネルギー関係ですね。水素ステーション、それから燃料電池バスに関連してなんですが。今回のオリンピック・パラリンピックの聖火も水素がこの明かりをともしてくれましたし、パラリンピックの最後のときは、聖火の色が紫色に変わったっていうのは、まさに水素だからこそできたこと、色が変えられるという意味でね、水素を使った大会だったということは世界に発信できたかと思います。 この水素ステーションは各地に、東京都内各地にあります。それと燃料電池バスが、今は都内でだいたい85台ぐらいが走り回っているんですね、この水素を使った車、バスでありますけれども。これを、停電したときに給電する給電支援をこれによって行うという、そのお知らせです。都としまして「ゼロエミッション東京戦略」で、利用の段階でCO2を出さない、大量かつ長期間エネルギーを貯蔵できるという水素を、2050年の脱炭素の柱に据えているところです。水素と酸素の化学反応を利用しまして発電するのが燃料電池なんですけれども、クリーンで静かな、小さな発電所ということができると思います。これを、外部給電器を使用すれば電気製品などの電源として利用ができるというところなんですね。また、燃料電池バスに搭載している燃料電池の給電能力ですけれども、乗用車タイプの約4倍ということで、バスも大きい分、その分、大きい給電能力があるということになります。
災害時のバックアップとして活用
この特性を生かしまして、民間事業者と連携しまして、交通局の燃料電池バスと外部給電器を活用した停電時の避難所などへの給電支援を行うというものです。具体的には、被災自治体などの要請を受けて、事業に協力いただく6カ所の水素ステーションなどに備えた外部給電器を、これを燃料電池バスで避難所等に運びまして、そこで非常用の照明、扇風機、携帯電話の充電など、多様な機器への給電支援を行うというものです。こうした取り組みによって、水素のメリットを活用しながら災害時のレジリエンスを高めていくというものであります。 20世紀は石油の時代、21世紀は情報、そして水素の時代ともいわれております。水素をいかに活用していくかというのも国際競争の真っただ中です。そういう中で、東京都という一大消費地であり、かつ災害時のバックアップとしての燃料電池、水素バス、燃料電池バスを活用していくということでお伝えをいたしました。 3本目。これは、これまで2回行っているんですが、コロナで対面っていうのがなかなかできてこなかったんですが、今回3回目になりますけれども「女性首長によるびじょんネットワーク」、これ、「びじょネット」と勝手ながら呼ばせていただいておりますが、10月の23日、土曜日になりますが、こちらはオンラインでの開催となります。 これは全国の女性の市長さんとか知事ですね、市長さん、町長さん、村長さん。今、女性首長、首長(しゅちょう)、首長(くびちょう)が、去年から4人増えておりますので、41人の参画を得ているところであります。知事は私と、あと山形県の吉村知事と、それからご覧の経済団体の方々のご協力も得まして、行政と経済界との緊密な連携の下で、これまでも2回開催をしてまいりました。また、「びじょネット」の中にマルシェなどを設けまして、それぞれの首長さんのご当地名品などが、お買い物ができるというようなことも、これまでもやってきました。お互い行政、それぞれの地域の特性を女性首長ならではのいろんなプラス面を生かして、共にやっていこうというものであります。