小池都知事が定例会見9月17日(全文1)総額3387億円の補正予算を編成
宿泊療養施設で抗体カクテル療法を実施
具体的な内容をちょっとお知らせしておきますと、まず万全な医療提供体制の確保ということですが、8月の末の時点で7753床でございまして、上のほうの数字です。これが、病床数を9200床まで引き上げてまいることによって、都民の命を確実に守っていくということです。併せて、病状に応じましたきめ細かな体制の整理ということですが、宿泊療養施設において、ワクチンと共にもう1つの武器、これ、抗体カクテル療法ですけど、これを実施します。そしてまた、看護体制を強化する。療養環境の充実、強化ということであります。また、自宅の療養につきましては、こちらの対応を強化するということで、酸素・医療提供ステーションを造設してまいります。そして、さらに抗体カクテル療法ですけれども、早期かつ確実に実施をするということで、対象となる患者を医療機関へ搬送する体制の構築を行ってまいります。 それから自宅で療養される方々、不安が多いかと思います。そういう中で新たにシステムを構築いたします。それはインターネット上に、こちら、仮想の診療待合室というものを設けます。そして受診を希望される自宅の療養者と、それから診察が可能な医師の方々がネット上でマッチングをするというものであります。
ブースター接種検討のための研究に着手
このオンライン診療システムを活用して遠隔診療も開始をするということで、すでにこれは品川のほうでシステムとしてやっておられまして、そして多くの医師の方々が、もうすでに手挙げをしていただいていまして、自宅療養の方々がこの待合室のほうに入りますと、そこで、あ、この方は私が面倒見ますよっていって、その医師の方がフォローしてくださるということで、よく自宅療養でなかなかフォローができていない等の懸念がありますけれども、これらについて、このようなシステムをつくりまして、そしてそれぞれの医師の皆さま方のご協力によって、そういった方々をフォローしていくということであります。こうした仕組みによって、ご自宅においても安心して療養していただける、そのような体制をしっかりと構築してまいります。 次に感染収束に向けまして、都の医学総合研究所で3回目の接種、いわゆるブースター接種ですけれども、この有効な方法などを検討するために、新たにワクチン接種後の抗体価の減少状況、打ったあとどれぐらい抗体が残っているかというような、それらの状況に関する研究に着手をしてまいります。そして中小企業や大学などが実施いたします職域の接種、こちらのほうも新たに支援をするとともに、学校、そして保育所などにおけるPCR検査の実施体制の整備をいたしてまいります。 一方で経済の再生、回復に向けた取り組みについて説明いたします。厳しい状況にある飲食業界ということで先ほど申し上げました。その後押しのために、最近は街角にあるATMが使われなくなってスペースが空いているということもあります。その跡地などを活用して、そこでテークアウト専門店を開くというような飲食事業者向けの助成を開始いたします。これ、1つの例です。また、飲食事業者に対して新たに専門家を派遣いたしまして、生産性の向上など、収益の増加に向けた取り組みへの助成もいたします。例えばウェブで予約を受け付けますよというようなことでお客さんとの連携が取れるようにしていくといったもの、それに対してのバックアップを東京都として行う。それから観光業界も厳しいです。観光需要回復を見据えた準備として、ホテル、旅館業、そして旅行業者などの収益力の向上後押しをするということで、事業者の前向きな取り組みに対しまして支援を開始いたします。