ミャンマーで拘束 ジャーナリストの北角さんが会見(全文1)Tシャツ1枚のまま連行された
取材した市民が拘束された事例は
毎日新聞:すいません、毎日新聞の川上と申します。現地でCNNの取材を受けた市民が当局に拘束されたという報道がありましたが、北角さんが取材された市民の方々で、そういう同様の事例がなかったでしょうか。また、そうした国軍の行動について、どういうふうに感じていらっしゃるでしょうか。 北角:私の経験で、私がインタビューした人間がその後、逮捕されたということはないと思うのですけれども、ただ非常にそういうリスクについては感じていました。CNNのクルーは軍に囲まれた形で、エスコートされた形で取材をしていたんですけれども、それに対して私は、どちらかというと市民、当局とは関係なく、市民の間でいろんな意見を聞いていたということかと思います。ただ、例えば3月に入ったごろくらいから、デモをしている人の顔を写すことがやはり危険になってきて、それからは慎重に、身元が分からないようにですとか、そういった撮影をしていました。 司会:誰か質問がありますでしょうか。(英語) 北角:すいません、ちょっともう一度お願いします。
ODAカットは影響を与えられるか
通訳:日本語で、じゃあ簡単に説明させていただきます。きのう、茂木大臣が、日本が全てのミャンマーに対する、今も継続している事業も含めてODAをカットすることを検討しているというようなことを発表されたんですけれども、ODAをカットするということが十分に、例えばグエンの支援を止めるですとか、そういった状況に影響を与えることに十分なのか。ODAに関してのコメントをぜひお願いできればということです。 北角:それで問題が解決するとは思いませんけれども。ただ、大きなメッセージになるとは思っています。ただ、日本が従前から行っていたODAの中には、クーデターによって元の効果が望めないものも残念ながら多くなってしまっていると思います。日本はミャンマーの民主主義を、民主化を促進するために多額のODAを投入してきたわけですけれども、この体制で一気に逆戻りしていますので、そういった効果がもうすでに表れないものについては、見直すというのは当然のことだと思います。