「米金融界の重鎮」が予測するトランプ就任後の「破滅シナリオ」…「世界の主要都市のどこかで核が爆発する」そして金の価格は過去最高値を更新へ
トランプ再選後の世界経済はどうなるか。様々な観測が飛び交うが、世界の金融トップたちは極めて悲観的な見方を示している。ただのポジショントークなのか、それとも、経済破綻は近いのか―。 【マンガ】バイデンよ、ただで済むと思うな…プーチン「最後の逆襲」が始まった 前編記事『「米金融界の重鎮」が警告…市場関係者に衝撃を与えた「センセーショナルな発言」の中身!そして日本を待ち受ける「ヤバすぎる経済リスク」』より続く。
核の使用は時間の問題
実は世界経済に未曽有の危機が到来すると予測するプロは少なくない。世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」の創業者レイ・ダリオ氏は、米メディアの取材に対して「(トランプ再選後は)アメリカの債務危機が懸念されることや、米国内の内紛、紛争激化の可能性も織り込んで経済を見なければならない」と指摘。英フィナンシャル・タイムズ紙も「市場は脅威が常態化することに注意すべきだ」と喚起している。 加えて、ダイモン氏の警告である。ダイモン氏は先の総会の中で、ウクライナ戦争が破滅的な結末を迎える可能性や、イスラエルと対峙するイランが核武装する恐れについても言及し、「イランが核を手に入れれば、他の多くの国も核を保有することになる。世界の主要都市のどこかで、核が爆発するのは時間の問題だ」と予測している。 地政学の専門家で国際政治学者のイアン・ブレマー氏も「ダイモンが指摘するような破滅的な結末は現実味を帯びてきている」と同意する。 「停戦の観測が出ているウクライナ戦争ですが、ついにバイデン政権は米国製長距離ミサイルを用いてのロシア領内攻撃を認めました。バイデンは任期の最後に実績を残したかったのでしょうが、きわめて危険な選択です。 ロシアは常々から『米国製兵器の使用制限が緩和されれば重大なエスカレーションと見なす』と警告してきましたので、これでプーチンが戦術核を使用する可能性は高まったと言えます。もし核兵器が使用されれば、言うまでもなく世界の景気がどうの、というレベルの話ではなくなります。 運よくウクライナとロシアが停戦しても、次はイスラエルとイランの対立が激化するでしょう。そのすべてにトランプ政権がうまく対処できるとは思えません。破滅への危機が常に隣接する時代に世界は突入したのです」