「命の大切さ伝えたい」野口飛行士がJAXA退職会見(全文4完)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士・野口聡一さんは25日午後、都内で記者会見を行った。同氏は6月1日をもってJAXAからの退職を発表している。 【動画】宇宙飛行士・野口聡一さんが会見 6月にJAXA退職へ(2022年5月25日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「宇宙飛行士・野口聡一さんが会見 6月にJAXA退職へ(2022年5月25日)」に対応しております。 ◇ ◇
世界や日本中の皆さんにメッセージを
航空ジャーナリスト協会:野口さん、お久しぶりです。航空ジャーナリスト協会の【スズキ 00:58:04】と申します。26年間本当にお疲れさまです。今、私は非常勤で、内閣官房の国際博覧会推進本部というところで、今度2025年に開催されますEXPOの【***00:58:22】でお仕事をさせていただいているんですけれども。先日、博覧会協会の、こちらのほうにごあいさつに来ていただき、その際はありがとうございました。 今、インタビューの皆さんからのご質問や、お話の中で、命と向き合うというお話が幾つか出ていたのかと思うんですけども、今回のEXPOのメインテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」ということで、オールジャパンで、今までのEXPOはどちらかというと政府主体みたいな形だったんですけども、オールジャパンで民間も政府も隔てなく、日本みんなで盛り上げていこうということで頑張っているんですね。 いろいろな場面で、先ほどNHKの水野さんのほうからも、家族の方が支えになって宇宙飛行士の26年間を無事に終えることができたというお話が出ましたけれども、やはりいろいろな場面で、今、この世界中の中で、日本を含め、コロナ禍やいろいろな戦いの中で、自分を見失っている方や、困難の中で未来への希望や夢を見失いそうになっている方がたくさんいらっしゃると思うんですね。 今までの野口さんの宇宙飛行士としての活動において、これからの抱負も含めて、世界や日本中の皆さんに、最後に一言ぜひメッセージをいただきたいのと、それから、宇宙や、これから世界へ羽ばたいていこうというふうな多くの方々に、どのような希望や夢をもたらしてくれるかという期待も込めて、メッセージをいただけたらうれしいです。よろしくお願いします。 野口:分かりました。ありがとうございます。先日、大阪万博の事務局のほうに、実は3回目の宇宙飛行のときに、万博事務局から、大会旗をお預かりして、宇宙を飛んで戻すということで、公式飛行記念品として旗をお預かりしていたんです。それで参上いたしました。私自身は1970年の大阪万博を体験している世代ですので、アポロの月の石とかっていうのが出ていた時代なんですけども。やはり万博が持つ国威高揚、国民を1つにして、新しい時代への夢を見せてくれると。