「親会社のトヨタとも連携していきたい」日野自動車会見8月2日(全文6)
日野自動車は2日午後、記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「燃費試験などのデータ改ざんで経緯説明 日野自動車が会見(2022年8月2日)」に対応しております。 【動画】燃費試験などのデータ改ざんで経緯説明 日野自動車が会見(2022年8月2日) ◇ ◇
風土改革は多少なりとも進んでいないのか
小木曽:こういったことを1つ1つ横のつながり、上下のつながり、特に下から上へ困り事が上がるように、もしくは上は下に困り事を聞きにいくように、こういったことをやはりやれる、これ風土と言ってしまえば一言で済んでしまいますけれども、これはやはりこれからの時代、コンプライアンスファーストといわれる時代には、大切な経営マネジメントの1つではないのかと思っております。3カ月といわれたリードタイムの中ではそういったことをきっちりと明確にして実行できるような、社員全体で実行できるような形に持っていきたいというふうに思っております。 少しいただいた質問とずれた回答かもしれませんけれども、素直に正直な考えと今意識していることを申し上げました。以上でございます。 東洋経済新報社:ありがとうございます。ごめんなさい、ちょっと確認だけなんですけれども、3月に発表されてから3カ月、4カ月ぐらいたちました。北米の問題考えれば1年以上たってるわけで、この間にそういったところで良くなっているんでしょうか。 小木曽:もう一度質問を。 東洋経済新報社:北米の問題が発覚してからですとだいぶ時間がたっていますけれども、こうした風土改革みたいなものっていうのは多少なりとも進んでいたりはしないんでしょうか。この間、何も良くなってないっていうのではちょっとおかしいと思うんですが。
言いたいことがしっかり言えるように方針転換
小木曽:実は19年に気付きだしながら調査を開始し、国内の問題に気付きだした、国内にも調査を開始して、やはりこういったことが大切であると言いだしたのが20年の終わりぐらいでございます。21年は昨年になりますけれども、昨年度から会社方針の中に少し企業風土の改革をしていこうというものを入れ始めました。それとともにコンプライアンスの枠組もしっかり整えやってきております。 今年の3月以降につきましては、3月の翌月の4月からの新しい会社方針では偶然ではございますけれども、今回調査委員会に指摘されてるように、やはり自部署だけではなくしっかり連携をしていくこと、あと社員の職場風土そのもの、それから困り事、言いたいことがしっかり言えるようにという趣旨の会社方針に大きく方向性を変えてこぎだしております。 あとプレスインフォメーションにも書きましたけれども、同時に今年の6月に発行いたしておりますけれども、日野の企業理念と行動規範、行動指針、こういったものがかなり前につくられたもので、いわゆるこういったことが盛り込まれていなかったものですから、社員にも入ってもらったチームをつくって、基本理念と行動規範、通称、3点をセットして「HINOウェイ」という形に名付けたんですけれども、こういったものをつくり、検討を開始して、改善をだいぶ進め始めております。 ただ今回の、やはり指摘をいただくと、まだまだスタートして前よりは良くなってると思いますが、企業の風土とか組織にまつわるところはさらに改善をしていかないといけないというふうに認識しております。 東洋経済新報社:分かりました。すいません、たくさん質問してしまいました。ありがとうございます。 司会1:それでは再び会場でご参加の方からのご質問をお受けします。いかがでしょうか。それでは一番向こうの青いシャツの方、お願いいたします。