「親会社のトヨタとも連携していきたい」日野自動車会見8月2日(全文6)
トヨタの子会社化がプラスに働かなかったのはなぜか
中日新聞:中日新聞の安藤と申します。よろしくお願いします。2点お願いします。いずれも親会社のトヨタとの関係に関わるところ、2点お尋ねします。 1点目は、問題発覚からこれまでの対応、それから今日以降の今後の対応について、トヨタと一緒になって対応していく部分、トヨタのなんらか支援なり、親会社としての対応っていうところをご承知の範囲でご説明いただけたらなと思ってます。 もう1点は、この一連の問題の起点が2003年ごろっていうご説明だったと思うんですが、2001年からトヨタの子会社になってるかと思います。先ほど第1部の会見で、そことの相関関係といいますか、トヨタの企業統治に問題がなかったかって質問に対して、調査委員のほうでは問題、直接影響はなかったっていうご回答でしたが、ご認識が同じかどうか。また小木曽社長自身もトヨタのご出身ですが、トヨタの子会社になることが不正を抑制する、不正を断絶する、プラスの方向に結果的に働かなかったと言えると思うんですが、それはなんでだったのだろうというふうにお考えになるか、お尋ねしたいと思います。以上です。 小木曽:今、親会社トヨタ関係のご質問をいただきました。当然弊社、日野自動車は上場して独立して運営をしてまいっております。今回の問題もやはり日野自身の問題であるというふうに認識してございますけれども、大株主のトヨタ自動車でございますし、われわれの親会社でもございます。今回の件につきましても報告を必要に応じて適宜やっておりまして、今回トヨタ自動車の社長の豊田、豊田社長のほうからコメントをこの場で、この場に向けてコメントをいただいてますので、預かっておりますので紹介させていただきます。社長豊田のコメントでございます。
日野自動車自身が問題を解決できなかった
今回、日野自動車が起こしました不正行為はお客さまをはじめ全てのステークホルダーの信頼を裏切るものであり、大変遺憾に思います。このたび特別調査委員会の報告書を受領したばかりですので、まずその内容をしっかり拝見させていただきます。 豊田社長からこういうメッセージを預かってまいりました。ですので、これからにつきましても、対応につきましても、この内容をもってしっかり大株主親会社のトヨタとも連携をしていきたいというふうに考えてございます。 2点目のご質問ですね。おっしゃるとおり2001年からトヨタの子会社という形でやってきています。今回の結果は残念ながら、トヨタグループに所属し、トヨタの子会社となっていたわけでございますが、不正の抑制ができなかった。これは裏返すとやはり日野自動車自身が問題を解決できなかったことになると思います。 なぜかというのは、これから調査委員会報告もよく見て検討してまいりたいと思いますが、特にパワートレーンのディーゼルのエンジンなどにつきましては、これは乗用車とほとんど共通性がなく、エンジン、パワートレーンの分野は残念ながらトヨタとの人事交流、人材交流も非常に少なかったと思います。こういった部分も少し影響はあるかもしれませんが、いずれにしてもこれからよく中身を見ていくことと、これからはどちらかというと連携は深め、学ぶべきところはしっかり親会社に学び、これから日野自動車を再生に向けて進めていきたいと考えております。 司会1:ほか、いかがでしょうか。それでは向こうの一番前の方、お願いいたします。