はやぶさ2が地球に帰還へ JAXA会見(全文1)13日にリュウグウから離脱
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日午後2時から記者会見を開き、小惑星リュウグウでのミッションを終えた探査機「はやぶさ2」の地球への帰還について説明した。 【動画】はやぶさ2が地球に向けリュウグウ出発へ JAXAが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「はやぶさ2が地球に向けリュウグウ出発へ JAXAが会見(2019年11月12日)」に対応しております。 ◇ ◇
登壇者の紹介
司会:それでは皆さま、時間になりましたので始めさせていただきます。本日はお忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます。では、小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会を始めさせていただきます。本日、第1部、第2部構成というふうになっておりまして、第1部は説明会と質疑応答、第2部はぶら下がりの取材を中心とした懇談会形式とさせていただきます。 まず第1部にての登壇者を説明させていただきます。皆さまから向かって右側から、「はやぶさ2」プロジェクトチームミッションマネージャ、吉川真。同じくプロジェクトマネージャ、津田雄一。宇宙科学研究所研究総主幹、久保田孝。以上3名でございます。それでは吉川から始めさせていただきます。
BOX-C運用は10月30日に終了
吉川:では本日も多数いらしていただきましてどうもありがとうございます。では早速資料に基づいてご説明をしていきたいと思います。表紙をめくっていただきまして、今日はもうこのリュウグウ出発ということが唯一のテーマになります。目次がありまして、次の4ページ目、これはいつものページですので省略いたしますし、次の5ページ目はリュウグウ出発のところだけ日付を入れたんですが、これ、このあと詳しい話がありますのでここも省略いたします。6ページ目のまず現状からご説明します。 先月10月19日から、BOX-C運用という低高度運用を行っていましたけれども、これを予定どおり10月30日に終了しました。その後、リュウグウ出発に向けての最終的な確認および準備作業を進めてきました。あと、これはサイエンスなんですが、先週11月5日から7日にかけて、米国、アリゾナのツーソンでAsteroid Science in the Age of Hayabusa2 and OSIRIS-RExと、こういうタイトルで、これはわれわれとOSIRIS-RExとの共同の研究会で、これはプロジェクトに閉じずにほかの研究発表もあるような、小惑星探査を中心とした研究会が開かれて、これ、非常に活発な議論がありました。プレゼンも双方多数のプレゼンがあって、今、どんどんサイエンスのほうも進んでいる、そういう状況です。では次のページにいきます。