大阪府・吉村知事が定例会見2月9日(全文1)入院者全体の約7割が70代以上
高齢者施設における重症化予防の協力金
4つ目です。高齢者施設における重症化予防の協力金です。今、高齢者施設のクラスター対策が非常に重要です。その中でクラスターが発生した高齢者施設の患者さんに対して、抗体治療等の治療を、往診をしていただける病院、そしてそれをしていただいた場合は、やはりそこで重症化予防する効果が生まれてきますから、そこからその人の重症化も防げる可能性が非常に高くなるし、そこから新たな入院患者が出てこなければ入院の逼迫も防げるということになります。ですので、保健所等からの依頼を受けて高齢者施設に往診を行っていただける医療機関に協力金を支給いたします。 現在、この往診をやっていただいている病院っていうのは全部で120医療機関あります。これも公表していますけれども、こういった高齢者施設に特別チームをつくって往診していただける、もうこれは先月から始めていますが、これが合計38医療機関あります。だから、そういったところが対象になってきます。 協力金ですけども、初回往診していただいた場合に100万円、そして施設の往診、1施設につき30万円です。この初回については、やはり、準備経費等も相当必要になってきますので、それに関しては100万円の協力金を支給するとともに、現実に施設に行っていただいた場合について、施設の往診、1施設について30万円の支給をいたします。今でも、この往診については患者1人当たり1万5,100円という協力金があるわけですけども、これは当然、別途交付をして、それに上乗せする形で100万円と30万円の往診の協力金を、支給をいたします。できる限り多くの高齢者施設に、できるだけ早く、早期の治療を届けていきたいと思っています。
宿泊療養施設1カ所を臨時医療施設に
これは先ほど、冒頭で私、説明いたしました、岸田総理との会談を踏まえた上で決定した中身です。コロナ受け入れの病床の逼迫を図るために、宿泊療養施設1カ所を臨時医療施設といたします。で、これは国において協力していただいた医療従事者の派遣を受けて、府内の基幹病院との連携で運営をしていきます。その府内の基幹病院っていうのが大阪医科薬科大学病院になります。大阪医科薬科大学病院に運営をお願いすることになります。施設の位置付けですけども、臨時の医療施設です。で、設置場所については新大阪です。150床程度になります。設置期間ですけども2月の中旬から3月の末まで、期限を区切っての設置になります。宿泊療養施設としては、そのあとも続ける可能性ありますけれども、臨時の医療施設としては2月の中旬から3月の末までになります。 で、運営方法ですけれども、この基幹病院であります大阪医科薬科大学病院に運営を委託いたします。そして、医療従事者については国が確保して、大阪府に派遣をしてもらいます。対象ですけども、軽症、中等症Iの患者さんが対象になります。診療内容は中和抗体薬であったり飲み薬の投与等、入院診療を行います。 国の支援内容ですけれども、お医者さん、看護師さん、准看護師さん、薬剤師さん等含めて総勢100人規模の応援をいただくという予定になっています。スキームとしては、こういうスキーム図になります。府が持っている宿泊療養施設を活用して、それを臨時の医療施設とし、府内の基幹病院がそこを運営いたします。で、府内の基幹病院に国から派遣を受けた医療従事者が入って、対応するということになります。これ以外にも、先ほど冒頭で申し上げました大規模医療・療養センターの200床についても、お医者さんの、看護師さんの派遣をいただき、そして医療機能を強化したいと思っています。 新型コロナについては以上です。そこから少し別のテーマです。「Web版ともいき」ということで「共に生きる障がい者展」をウェブで開催いたします。これまで、コロナ禍前は毎年開催をしていましたが、昨年についてはコロナの状況で中止をいたしました。今年もこのコロナの状況ですけども、ウェブで開催をいたします。障害者支援のプログラムということになります。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見2月9日 全文2に続く