大阪府・吉村知事が定例会見2月9日(全文1)入院者全体の約7割が70代以上
マッターホルンというよりは富士山のように
マッターホルンのような状況というよりは、富士山のようになることが予測されるというふうにおっしゃっていましたが、そういった意味では、高止まりというようなこともおっしゃってましたが、今も増え続けているということと、非常に高い水準で推移をしていると。倍加速度は下がりつつあるけれども、まだ増えているというのが、今の現実です。 陽性率につきましても40%ということで非常に高い陽性率になっています。年齢別です。20代、30代については感染がやや鈍化していますが、やはりこの赤い部分、60代以上、いわゆるハイリスク層についてはまだ伸びているという現状です。ちょっとここ、でこぼこがあります。ここについては大阪市の保健所の計上漏れの部分について、HER-SYS上の入力日を基にやっていますので、ですので、いわゆる修正済みのほうではないというご理解していただいていいと思いますが、数は入れていますけれども、若干ですので全体として見ていく必要があると思っています。 それを見ましても20代、30代については、伸びは一緒に鈍化しつつあるという状況だけだけれども逆に10代は非常に増えていっています。場合によっては10代が20代、30代を追い抜くこともあり得るという状況だと思います。そして非常にリスクが高いのは60代以上の層で、今、入院しているのもほとんど60代以上の層ですけれども、ここの層についてはまだ増えているという状況です。
重症者は70代以上で約70%
今の入院状況についてです。第5波のとき、先ほど申し上げました70代以上の方の入院率というのは15%程度でしたけれども、現在のこの波については70代以上の方で約7割の方が入院されていると。入院者の全体の70%が70代以上の方だったという状況です。60代も入れたらもう80%という状況です。非常に高齢の方も多くて、もともとの原疾患が重い方もたくさんいらっしゃいます。中等症IIが増えてきているという状況です。 こちらが、先ほどは入院全体ですけれども、こちら重症者の内訳についてです。重症者につきましても、第6波については80代が約30%、70代も入れればここも同じように約70%という状況になっています。やはり第4波、第5波と比較をいたしましても、高齢者の重症者が多いというのが今の現状です。 これは先ほど申し上げた重症の率です。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げます。お亡くなりになられた方の割合を分析いたしましても、こちらのほうがより高齢になっていまして、80代以上の方で70%になっています。約7割の方が80代以上、80代、90代。70代と60代を足せばもう96%という状況です。 病床です。非常に病床が厳しい状況になっています。昨日、医療非常事態宣言を発出いたしました。今の病床の現状ですが、重症病床の使用率については24%、ただコロナは軽症だけれども、それ以外の病気で重症な方で、その方がコロナですから、重症病床で、集中治療室で治療を受けられている方を足せば31.7%ということになっています。 そして軽症、中等症です。ここについては非常に高い数字です。92.5%の病床使用率です。これは確保病床に対してです。現実、どうなっているのということなんですけれども、運用病床について、これは事前に届出があった運用病床を超えて病床を確保してくれている病院があります。その病床数が260、今、今日は290。約300近くはこれだけ感染が逼迫しているということで、もともと届け出た運用病床よりも多くの病床をつくって、そして治療をしていただいているという現状があります。それが約300あります。その数字を分母として、現実に入院している全ての方を、軽症、中等症の方を入れると87%ということになります。 宿泊療養ですけれども26%です。合計で大阪府には1万1500室の宿泊療養の室数を確保しています。その中に3000人の方が今、入られているという状況です。いったん下がりましたけど、今また少し上がっているという傾向にあります。