大阪府の吉村洋文知事は9日午後、大阪府庁で定例記者会見を行い、大阪府内で同日新たに1万5264人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。また、同日は大阪市の積み残し分はないと説明した。 【動画】大阪府・吉村知事が会見（2022年2月9日）

大阪府において臨時の医療施設を国の協力のもと設置

［写真］大阪府の現状を説明する吉村洋文知事＝9日午後4時40分ごろ、大阪府庁で

　吉村知事は、同日に岸田文雄首相とオンラインで新型コロナウイルス対策に関する会談を行った。そのことについて「大阪の現状をお伝えするとともに、国から臨時の医療施設を作ろうということで医療従事者の派遣の応援をいただきまして大阪府において臨時の医療施設を国の協力のもと設置します」と話した。

設置期間は2月中旬から3月末まで

　吉村知事によると、国から医療従事者の派遣応援を受け、今月中旬から3月末まで宿泊療養施設として運用しているホテル1棟（150室）を臨時の医療施設にするという。

病院で入院治療を一定終えて、症状が安定した方を臨時の医療施設で受け入れる

　吉村知事は「お医者さん、看護師さんが24時間体制で応援いただけることになったので、臨時の医療施設においては特に高齢者の入院者が非常に多いということで、病院で入院治療を一定終えて、症状が安定した方を臨時の医療施設で受け入れることをしていきたいと思います」と説明した。

医療機能も非常に高いことになると思う

　報道陣からは、今回の国の協力についての受け止めはという質問があった。 　それに対し、吉村知事は「医療体制が非常にひっ迫する中で医療従事者を派遣して人的支援をしていただけるのはありがたいと思っています。とりわけ高齢者も多い中で、ホテル1棟をまるごと臨時医療施設にします。医療機能も非常に高いことになると思いますので、入院までにならないけど早く治療した方がいいねという方についてはそこに入っていただくとか様々な選択肢が生まれてくると思いますので、そういった医療体制を強化できるのはありがたいと思いますし国とも協力をしながら施設を活用していきたいと思います」と答えていた。

東京と大阪で臨時医療施設を設置したいと国の話があった

　また、今回の臨時医療施設の枠組みは国からの提案か？という質問もあり、吉村知事は「東京都と大阪府で臨時の医療施設を協力しながら設置したいという国の話がありました。これは僕自身もそれはぜひやっていきたいと合意をして、事務的に詰めてきて今日に至ったということです」と答えていた。