大阪市・松井市長が定例会見1月4日(全文2)政府の賃上げ要請はちょっと違うんじゃないか
複数名いた場合は公開討論などを経て絞り込むのか
時事通信:すみません、時事通信、岸本です。今のお考えをちょっと整理させていただきたいんですが、候補者になりたいというのを党内で募って、党の中でこれは候補者にふさわしいっていう方が複数名いた場合は、公開討論みたいな形をして、その後、世論調査などをかけて、この人に絞り込んでいくっていう理解でよろしいでしょうか。 松井:そういう、でも党内だけじゃないですよ。党外の方も応募できるから。岸本くんも応募すれば。ただ党外の方は基本的な維新の政治理念、信条というのは、これは一致した上で応募していただかないと、全然、共産党が応募してきても、それは無理ですからね。してこないだろうけどね。 時事通信:すみません、党内というのは維新内でこの方が市長候補にはふさわしいっていうふうに判断されるっていう、党の組織として決定されていくわけですよね。 松井:組織として決定をしていきます。ただ、今の大阪、吉村さんと同期の、吉村世代の府議会、市議会、吉村さん世代だけじゃなくても、もう十分、大阪の10年間の政治の中心で活動してきたわけだし、行政を動かしてきたのは僕や吉村さんですけど、その中の議会の一員として、大阪の政治には中心で、一緒に動かしてきたわけだから。十分、僕のあと、大阪市政を動かしていけるというふうには思いますけど。 だからそういう中でも、よりやはり新しい政策とか、個人でしたためているそういうものを、これをやりたいというのが、そういうことを通じて表に出てくればいいんじゃないかなと思っています。 時事通信:スケジュール感としてはどういうふうにお考えになってますでしょうか。市長任期が決まっているので、だいたいその半年前までには決めるとか、そういう。 松井:今年の暮れには決めておかないとね。来年の春、選挙なんだから。統一地方選挙もあるしね。
「新しい資本主義」の疑問点を具体的に教えて
読売テレビ:ほかございませんか。関西テレビさん。 関西テレビ放送:関西テレビ、稲垣と申します。先ほど岸田内閣というか、新しい資本主義への懐疑的な見方を示されていましたが、若干抽象的だったので、例えば代表がおっしゃるような官制的な市場というか、やり方。どういうところを特に思ってらっしゃるのかなと。 松井:これは安倍内閣からも続いていますけど、やっぱり政府が民間企業に賃上げを要請するっていうのもちょっと違うんじゃないかなと思っています。あと国の財源で、財源を持って個別の業種にだけ賃上げをするための補助を打っていくとか、そういうのもちょっと違うと思いますしね。やはりどの業種であれ、それぞれの業界で努力してみんなの所得が上がっていってる、所得を確保していっているわけですから、それはやっぱりキャッシュを投入しながら1人1人の所得のバランスを取るっていうのはちょっと違うんじゃないかなと僕は思ってます。 だから例えば、介護士、看護師の皆さんとか、そういう方の所得を上げると。それはじゃあ介護の点数を上げていけば、保険点数を上げていくとか、そういう手段でやるべきじゃないかなと思いますし。もう1つは個々の地域の事情によって、例えば保育士さんの確保のためにある程度保育士さんに優遇措置を取るというのは、これ市町村がやるべきだと思いますし、市町村業務で今やってるわけだから。だからそれはもうなんでもかんでも永田町、霞が関が全てものを決めて実施するというのは、ちょっと考え方が僕とは違います。