はやぶさ2の人工クレーター実験詳細 JAXA会見(全文1)目的は達成されたと確信
「はやぶさ2」の現在の状況
先ほどありましたように、本日ではおよそ横方向に「はやぶさ2」は80キロメートルぐらい離れたところで今、ゆっくりゆっくり、本当は早く帰りたいんですけれども焦らないように、ゆっくりゆっくり戻っているというところになります。 次のページが、これがどのように分離されたかの簡単なご報告ですけれども、SCIを分離するときに極めて高い探査機の制御精度が要求されたんですけれども、ふたを開けてみれば非常に、本当によくできていまして、分離時の探査機位置の制御というのは、誤差はもう10メートル以下の精度だと、で分離できたと思っています。ほぼ完璧に分離できています。 さらに分離後のONCの画像とかを解析すると、SCIが探査機から分離する速度に関しても、ほぼ予定どおり20センチメーター・パー・セック程度で分離できたということになります。さらにそのときに横方向に速度が出ちゃうんじゃないかというのは、ちょっと少し心配してたんですけれども、その速度も非常に小さかったということで、分離に関してはほぼ想定どおりの分離ができたと思っています。 右側に、もう大ざっぱな図がありますけれども、ちょっと詳細に関してはまだ解析中なんですけれども、SCIの作動高度に関しては、もともとかなりの大きな誤差を考えていましたけれども、ほぼ中央値辺り、今現在では300メートルぐらいで作動したのではないかなというふうに推定しているところです。 そのあと作動の前にですけれども、探査機は退避するんですけれども、デルタV、途中の退避のためのエンジン噴射も極めて正確に行われたことが分かっておりまして、われわれが推定するに確実に安全領域に退避ができたというふうに確信しております。現在において探査機は異常もなく正常に動作しているということが分かっております。 次のページは、これはもうすでにお出ししたものであって、当日たぶん公開されたものですけれども、ONC-W1によって撮影されたSCIです。非常にきれいに分離されているということが分かっております。 続いて岡田さん。