昨年のプレジャーボート「 事故の8割が 機関故障 」によるもの! 静岡県・御前崎沖 で、ヨット が 座礁。乗っていた78歳の男性を、民間の「水上バイク 」が レスキュー。原因は機関故障か?
男性1人が乗るヨットが、御前崎市の海岸で座礁
今月24日午後2時50分ごろ、静岡県御前崎市の御前埼灯台の南・約200メートルの地点で、ヨットが漂流しているのを、御前崎海上保安署の職員が発見した。 同海上保安署に確認したところ、海で事故が起こった場合、警察、消防、民間のレスキュー団体など、関係各社に一斉に連絡するという。 今回のケースでは、静岡地区水難救済会「渚の交番救難所」から水上バイクが急行。ヨットに 乗っていた 東京都在住の78歳の男性を救助した。 救助された 男性に大きなケガなどはなく、「 舵 の 不具合で 流された」と話している。 海上保安庁のデータによれば、昨年のプレジャーボートの事故の“8割”が、機関故障によるものだという。 詳しい原因などは、現在、調査を行っている。
普通の水上バイクユーザーも救助活動に参加している
今回、救助に向かった水上バイクは、日本水難救済会(マリン・レスキュー・ジャパン)の救難所員であった。 水難救済会は、ボランティアで救助活動を行っており、今回のように、海難救助要請を受けた場合、昼夜を問わず迅速に救助に出動する。 救助対象も、一般船舶や漁船、ヨット、磯釣りなど、広範囲に及ぶ。 通常、水難事故発生の際、救助には海上保安庁や消防があたり、各種犯罪や事故の対処は警察が行うことになっている。 しかし実際のところ、近隣の漁師や市民のボランティアによって、水難救助やパトロールが行われる事例が全国的に多くなっている。 今回、救助に向かったのは「渚の交番」からの出動だが、日本水難救済会には民間ボランティアの水上バイクユーザーが多数在籍している。レスキュー活動をしているのは、普段は普通に水上バイクを楽しんでいる人たちなのだ。