インフルエンザに溶連菌やマイコプラズマ…“感染症ドミノ”に要注意 コロナ感染拡大も懸念…複数の感染症“同時多発”も 弱ったところに別のウイルス感染…秋の短さ原因か【しってる?】
感染症が複数同時に流行する「感染症ドミノ」が多発しているという。2024年はインフルエンザや溶連菌、手足口病、マイコプラズマ肺炎などが同時多発的に広がり、体力が弱った状態で次々と別の病気に感染するケースが増加している。 【画像】手足口病と東京都などで警報レベルとなっているリンゴ病の症状とは
「2024年は大変なことになっている」重なる感染症の脅威
空気の乾燥が気になる季節となり、注意したいのが病気への感染だ。2024年は、感染症が例年にない広がり方をしている。 テーマは、「感染ドミノ、しってる?」だ。 1つ治ったらすぐに別の感染症にかかってしまう「感染症ドミノ」。さらに、教育現場では過去にあまり例のない事態も起きているという。 11月29日、厚労省は最新のインフルエンザの流行状況を発表した。インフルエンザ定点の報告数(18~24日)は、1医療機関当たり2.36(前週1.88)で、全国では5週連続で患者数が増加している。 本格的な乾燥シーズンを迎え、29日も東京・大田区の「大川こども&内科クリニック」では、発熱などの症状を訴える多くの患者の姿があった。 大川こども&内科クリニック・大川洋二院長: インフルエンザの検査しました。Aの反応がでているので、インフルエンザAですね。お父さん、お母さんと一緒だね。つらい? 患者: そうですね。 竹俣紅キャスター: そんな中、2024年に特徴的なのが複数の感染症の同時流行です。 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長: マイコプラズマと、それから手足口病がまだ夏から引き続いて多いですね。コロナの患者さんも変異株が増えてきたという話もありますので、ちょっとコロナが増えてきたのかなと。 竹俣キャスター: 患者が増え始めたインフルエンザに加え、8年ぶりに流行しているマイコプラズマ肺炎、すでに2024年過去最多の感染者数となっている溶連菌、そして、各地で夏から警報レベルの手足口病、東京都などで警報レベルとなっているリンゴ病。さらに、コロナの感染拡大も懸念されています。2024年、注意が必要なのが「感染症ドミノ」だと言います。 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長: 勢いのあるインフルエンザ、あるいはコロナに感染してしまい、その病み上がりでさらに新たに今度は溶連菌に感染してしまう。2~3度目のですね、感染してしまう感染症ドミノというのが起こりやすくなっていると思います。 竹俣キャスター: 1つの感染症にかかり、体力が弱っているところに別のウイルスに感染してしまうという感染症ドミノ。29日、病院で患者さんに話を聞いてみました。 二児の母親(30代): 同時じゃなくても、手足口(病)のあとマイコプラズマに連続でなったと聞いたことがあります。 竹俣キャスター: さらに、複数の感染症の同時流行により、医師も驚く事態が起きていることが分かりました。 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長: 2024年は、大変なことになっているなと思います。 竹俣キャスター: こちらの女性は、発熱と喉の痛みで病院を訪れました。 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長: 溶連菌の抗原検査をしたところ、陽性が確認できました。 小学校の先生(30代): 仕事が小学校に勤めているので、(児童は)喉が痛いってみんな言ってます。半分くらいクラスで休んでいるけれど、(学級)閉鎖にはならないんです。