死者少ない要因は 専門家会議が会見(全文6)最悪も想定するのがリスク管理
宣言再発出の数値基準があれば教えて
テレビ朝日:ありがとうございます。続いて、北九州市などで感染者が増加していますが、具体的にどのような感染状況になったら緊急事態宣言をあらためて出すのでしょうか。具体的な数値基準があれば教えてください。 尾身:先ほども押谷さんが言ってましたけど、今、緊急事態宣言が全国で解除された。で、そこで、今、福岡県も、東京もそうですけど、ちょっと今までの感染が少し増えてきたという状況で、先ほど、3つの地域のという話もあったけども、ここでやっぱり緊急事態宣言をもう1回出すという話は、これはあのときは、4月7日のときには、これ、初めてで、あそこまで感染がいって、医療崩壊というところ、寸前までいったわけですね。東京都なんかは文字通りそうだったと思います。これをなんとか下げるということで、ああいう、非常に、かなりロックダウンではないけども、強力な要請を国も事業者に対して、国民に対してしていただいて、ここまで来たわけですよね。 で、これはかなりの大変な、いろんな思いを、われわれ市民もそうだし、事業者も、大変な思いをしてきたわけですよね。そうすると、できれば、ああいう状況をなるべく日本の、私は【確信していますけど 02:12:24】全員といってもいいほど、多くの人はそういう状況をもう一度繰り返したくはないですよね。従って、これからは、で、一応は、書くことはできますね。どういうことになったらもう1回声明を出すということを。で、われわれの中でも、実は議論をしました、数まで。だけども、いろんな理由で、なぜかっていうと、数は1つですね。
前もって考えておくのがわれわれの仕事
で、実は一番大事なのはやっぱり医療体制の問題だったり、そういうことが大事で、そういうことで、しかも今、まさに今日も議論されたようにこれから抗原検査とPCRの役割のあれ、それから新たに、今、鈴木さんが言ってくれたようになるべく早く診断ができるような、いろんな研究が始まってくる。治療薬が、もしかするといいのが出てくるとなると、いわゆる、一般のわれわれ市民が感じる不安とか安全に対する感覚が変わってきますよね。それによって行動、そういうことがありうるんで、今から数を出してやるということは、出すことは比較的簡単です。 だけども、ああいうふうになって出すんでは遅いんで、今の環境がいろいろ変わる中で検査もある、診断薬もできる、抗原ということがあるんで、もうしばらく待って、われわれはもう頭の体操をしましたんで、ただ、今やると、違うメッセージになっちゃって、それだけ。そういうことで、もうしばらく、こういう抗原検査、治療薬ということがもう少し、臨床試験の話がもうすぐ出てきますからね。そういうことになると、今の、4月7日とは違う景色になってくるわけですよね。 だから、そういう中で、これからどうするかというのは、今まさにこういうことは当然予想できた、先ほど、予期できたことで、今一番大事なのは早くこの見えない感染、今、リンクが追えない、今、FETPの人が入ってますから、これ、どういうことが分かるのは、もうしばらくたつと分かる。そこの中で、県やあるいは北九州市がやっぱり、どういうふうに、ある程度リスクの高いところで感染が起きている可能性もありますね。そういうところに、やっぱりそこについてはどうこうするという判断は、これは地方自治体が責任を持ってやってもらう必要があるんで、そういうことに、この数日というか、1週間ぐらいはそこが大事で、今、再指定をするかどうかという段階ではないと思うので。 ただ、われわれ専門家としては常にそういうことについては、前もって考えておくのがわれわれの仕事ですから、そういう頭のエクササイズは毎日やっているわけで、そういうことで、仮にですよ、仮にどんどん状況が、これはそういうことを誰も望んでない、だけど最悪のことも想定するのがリスク管理ですから、そういうことが起きそうだということになれば当然、ある程度こうなったらということは当然考えますね。ということでよろしいですかね。 【書き起こし】死者少ない要因は 専門家会議が会見 全文7に続く