死者少ない要因は 専門家会議が会見(全文2)宣言前から新規感染は減少傾向に
新型コロナウイルス対策を検討する政府の専門家会議は29日夜、記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「日本はなぜ死亡者数が少ないか」専門家会議が挙げたいくつかの要因(2020年5月29日)」の中継開始時間に対応しております。 【動画】「日本はなぜ死亡者数が少ないか」専門家会議が挙げたいくつかの要因 ◇ ◇
推定感染時刻ベースでは4月1日が感染ピーク
尾身:次が、緊急事態宣言のことです。これは、実はこれも大事なんですけど、報告日ベースでは。報告日ベースですよ。報告日ベースと実際では2週間とか10日、もうこれは皆さん、もう何度もあれしてるから。報告日ベースでは新規感染者のピークは4月10日です。緊急事態宣言が出されたのは4月7日です。だからこの報告日では4月10日。それで、今度は推定、実際の報告日じゃなくて推定をすると。西浦さんたちがいろんな統計的な処理をすると感染した日が推定できるわけですね。これは実際のほうです。こっちは報告です。これは実際のほうのあれでは、感染のピークは4月1日に来ている。これは4月の7日より前ですよね。前。これは間違いなくそういうことがあった。 そうすると、この緊急事態宣言前、これは4月7日ですけども、その前から市民の行動変容によって新規感染者はもうそこの時点で少しずつ減少傾向にあったことは間違いありません。そうした中で、それは前ですけど、じゃああとになったらどうかというと、あとになると、今度は宣言後は実効再生産数が再反転せず。ここら辺ですね。この辺で1回下がって、それでそのままぐーっと低位に、再反転せず、宣言期間中を通じて1を下回り、低位で維持できたというのがこのスライドの示すところです。
緊急事態宣言で実効再生産数さらに下がった
さて、次です。ここはよろしいです。さてもう1つ。これは、今日お配りした本文のほうには付いてない、定性的には書いてあると思うんだけども、このグラフは描いてありません。これは専門家による分析って、これは西浦先生、よろしいんですかね、あなたの分析で。名前が書いてありますけど、西浦先生が分析したあれで、今日のあれにはそのグラフ自体は出てありませんが、同じ趣旨のことは書いてありますね、文字でね。こういうことで、なお、専門家による東京のデータ分析では、先ほど緊急事態宣言の前に少し下がったという話をしましたね、もう前に。緊急事態宣言後に実効再生産数がさらに低下しているというデータでございます。 この左のデータは報告ベースの患者数と、これは報告ベースの患者数ですから。それから発病までに要する潜伏期間の分布などを基に感染者の増殖率を推定して、増殖率から今度は実効再生産数、こっちですね、このデータを基に、さらにいろんな潜伏期とかなんとかというのをやって、この実効再生産数の変異を調べたということです。 そうすると、これで見ると、1回、緊急事態宣言の前に少し下がっている。そのときの実効再生産数は0.82に下がってるんですね。これはよろしいですね、先生ね。ここで0.82に。だから緊急事態宣言の前ですね。よろしいですかね。緊急事態宣言はここですから、4月7日。その前の、これは3月25日。ここから前に少し下がっている、確かに。さっきも。ところが4月7日、緊急事態宣言が出されると、さらに0.82から0.59まで下がって、先ほど説明したように低位で維持されたということをあれです。そういうことで、一応、緊急事態宣言のいろんな効果ということについて、今のところの評価というのがこういうデータを基にできたと。 あとは、これから数ページは少し定性的なことで、もう時間があれですけど、急ぎます。もういろんなことが、もちろん今日の提言書っていうのはかなり分厚いあれで、これをやるともう時間が朝まで掛かっちゃいますから、重要な点で、もうみんなが、マスコミの方も日本の一般のわれわれ市民もみんな分かってるようなことはもう繰り返さないで、肝というか重要なことだけをピックアップしますが、次のスライドをお願いします。