立憲・枝野代表が記者会見8月31日(全文2)消費税減免など思い切った対策が必要
消費税減税は時限措置として打ち出すのか
日本経済新聞:すいません、コロナ対策としての時限措置として消費税を打ち出されるのかどうか、この1点だけ確認させてください。 枝野:私が先ほど申しましたとおり、1つにはコロナ対策としての消費喚起と、もう1つはこの7年8カ月というよりも、むしろこの20~30年、格差と貧困を拡大させてきてしまったと。両面での経済対策が必要だというふうに思っています。その上で、今の点も含めてさまざまなバリエーションの選択肢はありうるというふうに思っています。今、1つに絞る必要はないと思っています。 司会:それでは『FACTA』の。
安倍ロスみたいなものはないか
FACTA:『FACTA』の宮嶋です。安倍総理の大きさ、それから長く続いたこと、これについてはやはり多弱野党がアシストしたというふうに言う人がいますが、私はむしろ、やはり桁外れに強い、キャラの立った、もう本当に強い総理だったんじゃないかと率直に今思っているんですが、それはどうご覧になりますか。 併せて感じることは、ある意味で大党首とか大横綱ですね、無敵の。それが体壊してぼろぼろになって辞めると。ある種のそういうような国民の間、ちょっと好き嫌いは超えて、安倍ロスっていうんでしょうか、私はそういうものも実は感じるぐらい、やはりこの総理は強くて大きな存在だったと。だから逆に言うと、これほどの人はもう出てこないと、なかなかですね。私はそう感じているんですが、逆に言うと、それならばやっぱり野党も戦いようがあるのではないかと率直に私は思うんですが、その安倍総理について、国会で累次戦ってこられたけど、やはりなかなか手強い、強い、そういうことも含めて、もしかして枝野さんの中にも安倍ロスみたいなものがあるんじゃないかと思ったんですけれど。私は実はそういうのを感じているんですけど、伺いたいです。 枝野:まず1点目なんですが、7年8カ月という過去最長の長期政権になったということの原因は、当事者として野党側が、特に前半の数年間は下野をしたという、そのプロセスから、その影響からやむを得なかった部分はあるんですが、野党側の一因も1つの要因であるというふうに思いますが、ただ、総理としてのキャラクターであるとか訴える政策であるとか、それが時代状況と合致していたかどうかとか、あるいはさまざまな偶然の要素とか、本当に多様な要素が全部絡まってきているということなので、それは現役の政治家として私が何か申し上げる種類のものではないと。政治学者や政治史学者さんの分野だというふうに思っていますので。 それから後者については、政治的な立場を異にしますし、7年8カ月もやったじゃないかという見方もあるかもしれませんが、それでもやっぱり健康が理由で辞めざるを得なかったということについては、私は率直に同情しています。それは立場が違っても、まさに本当は論戦や選挙を通じて退陣に追い込むということをしたかったと思っていますし、健康状態でということは、ご本人が何よりも残念だっただろうなという、そこは同情しています。 司会:堀田佳男さん、お願いいたします。 【書き起こし】立憲・枝野代表が記者会見8月31日 全文3に続く