都内在住の「ふたりの29歳女性」が語る意外な実情…「手取り15万円以下」で生きていけるかという大問題
以前、Xで「手取り15万円で生活できる人は何か裏があるんでしょう?」というポストが大きな話題となり、「手取り15万円で生活できる!」「手取り15万円では生活できない!」と大議論となった。 【マンガ】5200万円を相続した家族が青ざめた…税務署からの突然の“お知らせ” そもそも手取り15万円は月収でおよそ19万円程度。月収とはシンプルに年収を12分割で割った金額をさす。手取りは税金や保険料などを差し引き、実際に手元に入る金額のことだ。 国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は433万円だと発表されている。これは1年間を通して勤務したものを対象としている。 だが厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」を見ると、平均月収が27万円、年収にすると324万円と発表されている。 少しややこしいが、ひとついえることは「手取り15万円は平均よりも少ない」ということだ。 今回は東京都内で「手取り15万円で暮らす女性」と「月収15万円で暮らす女性」に話を聞いてみた。
「手取り15万円では絶対に無理!実家暮らしの29歳
「手取り15万円で全然無理です!」と話してくれたのは、小平市に住む矢田紬さん(29歳・仮名)だ。 月収19万円、諸々引かれて彼女の手元に入るのは毎月15万円。とても東京在住の20代女性が暮らしていけるとは思わないが、矢田さんはあっけらかんとした顔で「全部がお小遣いなので!」と笑った。 「実家暮らしで家に入れているお金はゼロです!なので、約15万円は全てお小遣いです」 15万円の内訳を聞いてみると首を傾げ「本当にわからないんですよね…」と話す。 「スマホは格安SIM。漫画やゲームに課金して月に1万円。週5のランチとカフェ代が1500円くらいだから、毎月45000円とか? あとは、美容院が1万円~2万円で、ネイルが7000円前後。残りが推しのグッズ代と洋服代、友達との飲み代とかかかなぁ」
15万円を何に使ったかわからず月末には文無しになることも
支出分に関して内訳を全くわかっておらず「月末には足りないこともある」そうだ。 「そういう時は実のパパにお願いしてカンパしてもらってます♡ 3人姉妹の末っ子なんで、パパからしたらまだ赤ちゃんなんですよ~」 父親は甘いそうだが、母親は厳しく「実家にいる間は毎月2万円払う」ということになっているが、それも隠れて父親が支払っているんだとか。