都内在住の「ふたりの29歳女性」が語る意外な実情…「手取り15万円以下」で生きていけるかという大問題
月2万円の食費・光熱費はパパが支払い、ママが貯金してくれている
「一応、食費と光熱費の名目らしいですが、ママはこっそり貯金してくれているみたいだってパパから聞きました。私自身貯金ゼロだけど、ママが隠れてしているから大丈夫なんです!」 矢田さんは現在、恋人はおらず婚活もしていない。今後の人生設計に関して質問してみると「何も考えていません」という。 「まぁとりあえず実家を出るのは無理。というか出る理由がないんですよね。ママが朝夜ご飯を作ってくれて、パパもまだ働いているし。小平もそこまで都心に出にくい訳でもないから、この給料で一人暮らしをするメリットが見つからないんですよ。キャリアにも興味ないし、同世代の子ほどハイブランドに興味がある訳でもないので…」 姉2人はもう結婚しており、両親は老後の蓄えもしているそうで「迷惑はかけないから」と言っている。恵まれすぎている。 「そうですね。親も私が結婚しないだろうなって思っているのか『家だけは残してやるから』とよく言ってます(笑)。お婿さんが来てくれるならいいですけどねぇ~」 矢田さんは終始「手取り15万で一人暮らしなんて絶対に無理!」と豪語していたが、同じく29歳で手取り15万円ではなく、“月収15万円” にもかかわらず都内で一人暮らしをしている猛者もいる。
手取り12万8000円で一人暮らしをする29歳
鈴川珠美さん(29歳・仮名)は「何とか生活できています」と話す。一体どうやって暮らしているんだろうか? 「額面15万円から引かれて手取りで12万8000円入りまして、家賃補助があるので家賃は3万2000円。スマホは格安SIMで月4000円前後。光熱費が1万円。通勤以外は基本自転車移動なので、交通費は月5000円以下。毎日お弁当を作って、朝は抜き、夜も自炊なので食費も1万2000円前後。飲み会などの交際費は月に2万円までと決めています」 ここから毎月3万円を必ず貯金し、残ったお金は貯金とはまた別に「イレギュラーな支出の時用に取ってあります」と話す。 「このお金から、洗剤などの生活必需品は年に何回かまとめて買うようにしています。美容院は高いし苦手だから行きませんが、セルフカラーはするのでそのお金とか。化粧品も友人のお下がりを主に使っていますが足りないこともあるので、そういうお金に使っています」 洋服なども基本は周りからもらったのものを着るか、プチプラのものを通販で買ったりしているそうだ。 「私は趣味がない。“推し” とかいないし、洋服や美容も興味がない。ただ不潔に思われたり、あまりに気を使わなくて不快に思われたくないという気持ちがあるので多少気をつけているだけです」 鈴川さんも実家は東京都内。となると、実家暮らしの方が都合がいいんじゃないだろうか。