独り言は脳に良い?悪い? 脳科学者が解説する意外な効果
独り言が多い人の特徴
抑圧されていない環境にいる人や、リラックスした状態にある人には、独り言が多い傾向があります。普段は独り言を言わない人でも、ひとりで運転している車の中や、トイレの個室などでは気持ちが解放されて、思わずポロッと独り言をつぶやいてしまうことがあるのではないでしょうか。 また、クリエイティブな仕事をしている人も、独り言をよく言います。たくさんのアイデアについて考える過程で、独り言によって思考を整理していると考えられます。
脳にいい独り言
無意識で出るものだけが独り言だと思われがちですが、ひとりでつぶやけば、それは立派な独り言です。ここで紹介する独り言を、ぜひ取り入れてみてください。 \わからない/ 自分が抱えている問題を明確にするきっかけとなる言葉です。「何でうまくいかないのか、わからない!」などとつぶやくことで、脳が原因を探し始め、解決策が見えてきます。 \○○しよう/ 忙しいときは、タスクを声に出して言いましょう。思考が整理され、具体的にどのように進めていけばいいのか、脳が模索しやすくなります。焦っている気持ちを落ち着ける効果も。
\ラッキー!/ ツイていることがあるたびに、「ラッキー!」とつぶやきましょう。スーパーで食材が安くなっていた、電車で座れた、友人から久しぶりに連絡が来たなど、どんなに小さなことでもかまいません。口に出すことで、さらなる幸運が引き寄せられ、期待していたことが現実になっていきます。 \もうダメだ/ 一見ネガティブな言葉に思えますが、現状を打破したいときにはおすすめです。脳が「行動をリセットして仕切り直したほうがいい」と判断し、解決に向けて背中を押してくれるでしょう。ただし、ダメじゃないときに嘘をついてまで言う必要はありません。 \大丈夫、なんとかなる!/ こうであってほしい、自分の身に起こってほしいと思うことは、積極的に口に出すようにしてください。他にも「コミュニケーション上手になる!」「幸せになる!」などと、言い切ることがポイント。人前だと恥ずかしくて言えないことでも、ひとりなら安心して口に出せるはずです。 \何かモヤモヤする/ 私たちが健やかに生きていくためには、自分の気持ちを素直な言葉で脳に届けることがとても重要です。とくに人に言いにくいようなネガティブ感情は放置せず、問題があるという現状を脳に把握させてください。「悲しい」「悔しい」「つらい」などの言葉もためこまず、吐き出してOKです。