「はやぶさ2」カプセル回収前にJAXA会見(全文4完)試料はまず初期分析の合同チームで分析
分離ができたか否かの判断は何分後?
共同通信:あと1点、これも細かいことで、分離からTCM-5まで、1時間ぐらい、すごく時間がないというお話でしたけれども、分離ができたかの判断は、例えば何分後ぐらいにできたらいいという、その目安はあるんでしょうか。 津田:分離そのものは、そうですね、5分から10分ぐらいで分かればいいと思っていますが、もっと時間が掛かる場合、20分とか30分とか掛かっても判断はきちんとしていくということですね。だから一番いいパターンだと5分、10分で判断できるんじゃないかなとは思っています。 共同通信:分かりました。ありがとうございました。 司会1:ありがとうございました。それでは、お時間のほうがだいぶ過ぎておりますので、次の質問をもって最後とさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。では、お願いいたします。
レーザー照射は拡張ミッションに生かすのか
秋山:フリーランスの秋山と申します。よろしくお願いいたします。2点ご質問、TCM-5のあとの「はやぶさ2」、探査機の側のちょっと予定されていることについて、2点お願いしたいんですけれども、1点、まず津田先生のほうに、TCM-5のあとのカプセルの撮像の件なんですが、このカプセル撮像の意味といいますが、例えば「はやぶさ2」、大変もう働き者だと思うわけですけれども、自分のやっている仕事の結果を「はやぶさ2」自身が確認するみたいな、そういった意味なのか、あるいは科学的な成果もあって、例えば、発光から温度が分かるとか、そういったデータみたいなことも考えていらっしゃるのかというのを津田先生に1つと、あともう1点、LIDARの光リンク実験について、吉川先生にお伺いしたいんですけれども、こちらのやはり意味といいますか、「はやぶさ2」のほうから地上にLIDAR、レーザーを照射するのは、例えばこれも拡張ミッションの中でのフライバイ観測にもう早速生かすというようなことを考えていらっしゃるのかというのが1つと、逆に地上から「はやぶさ2」に向けての光、レーザーの送信ですけれども、これは例えば将来の深宇宙、火星圏とか等、探査するときの光通信みたいなものにつながってくるのかというのをお願いいたします。 津田:じゃあ1点目、私のほうからお答えいたします。分離したカプセルの撮影の意味ですけれども、これ、きっかけは分離したあと、TCM-5をやったあと、何かしたいと、何かできることはないかっていうことから始まりました。で、いろいろ考えた中から、できることの中で、この火球状態になってるカプセルを撮影できればかっこいいよねというところから始まっています。ですので、これ、科学的意味があるかどうかっていうと、これ、撮れれば何かしら解析できると思いますけども、解析したいっていうニーズから【サイ***01:38:24】きたわけではなくて、何かできることはないかということです。