「はやぶさ2」カプセル回収 JAXA会見(全文2)エンジニアリング冥利に尽きる
4時27分にカプセル、パラシュートを発見
中澤:JAXA「はやぶさ2」プロジェクト、サブプロジェクトマネージャ中澤と申します。よろしくお願いいたします。カプセル回収側のご説明をいたします。発光の確認を【******01:12:13】、12月6日、日本時間で見た2時29分、【*********01:12:19】カプセルが【******01:12:21】いたということを確認しまして、この時点で観測の1つである光学観測をして、軌道の推定などを開始いたしました。それから2時32分にビーコン電波が無事受信をしまして、ここからはビーコン電波を使った方向探索、DFSを行い、あと同時にマリンレーダーの観測も行いました。 あと、ウーメラの基地のほうで持っていますレーダーも使わせてもらいまして、それらを使って方向探索を開始いたしました。ビーコン電波は2時54分に、約20分間受信したあとに消感しました。これはもともと設計どおり、着地をしたりすることで消えますので、そこまでのデータを使って方向探索を行っていきます。 それらが集まった結果を見比べまして、議論を行いまして、3時7分に着地点、カプセルが着地したと思われる点を決めまして、そこに向かってヘリコプターで探索に行くということを行いました。 そのあとちょっと時間が掛かったんですけれども、ここは、無事4時27分にカプセル、それからパラシュートを見つけることができました。そのあと、回収するヘリコプターもう1機が現場に到着しまして、6時23分より回収作業、まずは安全確認、火工品を使っておりますので、無事作動していて、安全かどうかといった確認をしたのちに、回収作業を行いまして、7時32分に現場での回収作業を終了しております。ヘリコプターに、箱に入れたカプセルを、本部がある建屋まで運んでいきまして、【****01:14:03】建屋に、部屋に無事搬入を完了しました。
総飛行時間はおよそ6年
ここまでがカプセルでして、カプセルはヒートシールドというので【前後 01:14:12】守られております。それらを分離して着地しております。それらも順次、11時13分、それから12時31分に無事発見しまして、上から下りてきたものを全て回収することができました。このページは以上になります。次のページは津田さんにお返しします。 津田:探査機の、探査機側の運用、6年間の飛行を終えましたその総まとめですけれども、これも数字をまとめたものです。総飛行時間としては、ほぼおよそ6年ですね。2195日です。打ち上げが2014年12月3日でしたので、そこから6年と3日たった今年の12月6日、2時54分にカプセルが着地したと、ここまでで往復飛行が完遂したことになります。総飛行距離はこれまでお示ししているものと同じですが、この全ての工程を完了したことになります。 それで、もうすでにたくさんの方に見ていただいたと思いますけれども、火球が非常にきれいなウーメラの空に観測することができました。本当に、まず晴れてて良かったと思います。火球が出る時刻、それから消える時刻というのは、ちょっとこれは事前に秒単位でお知らせしていましたが、あれは高度で区切ってお知らせしてたんで、実際に何秒から何秒見えたっていうのは、ちょっと狂いがあったかもしれませんが、基本的にはその秒の範囲の中で光っていたというふうに思いますし、発光した位置、軌道ですね。軌跡は本当に狙いどおりの位置に見えました。これはウーメラの北方、クーバーペディというところで撮影したものです。 同じくクーバーペディから、これはもっと非常にクリアに軌跡が見えていますが、火球ですね。これ、星座が分かるんですよね。ここですか。ここですかね。 男性:真ん中辺。もうちょっと。え? 男性:どうすりゃいい? 男性:星座を。 男性:星座? ここ。これ、これが南十字星ですね。こういうクロス、サザンクロス、それからこれがケンタウルス座の、これがアルファっていうやつで、最も、われわれに近い星になります。一応そのぐらいか。 津田:あと幾つかあるんですが、ここから先は回収隊側に紹介していただこうと思います。 司会:ありがとうございました。それでは。 津田:ごめんなさい。 司会:まだ? 津田:ええ。中澤さんに、このページは紹介していただこうと思います。 司会:はい。 津田:中澤さん、お願いできますか。 司会:ウーメラ側、よろしくお願いします。