「はやぶさ2」カプセル回収 JAXA会見(全文2)エンジニアリング冥利に尽きる
応援いただいた皆さまに感謝申し上げたい
藤本正樹:(英語) 記者:(英語) 藤本正樹:(英語) 司会:はい。藤本副所長、ありがとうございます。こちらの声は聞こえてますでしょうか。日本側、オーストラリアの声がもう切れ切れで、ほとんど、ちょっと状況、対応が分かりませんが、そちらの中でやりとりができていれば、まずは日本の方には申し訳ないんですけれども、次に進めさせていただきたいと思います。大変申し訳ありません。 では、オンラインのご質問は今のところないようですので、ここで短いですがフォトセッションとさせていただきたいと思います。 司会:それではまたお席にお着きください。ここからは第2部に移ります。だいぶ時間が押しておりますが、ここから30分ほどのお時間を頂戴いたしまして、説明をさせていただきます。登壇者は、相模原は國中所長、津田プロマネ、オーストラリア側は藤本副所長から中澤サブプロジェクトマネージャとなります。それでは始めまして、カプセル回収分離のご報告を國中宇宙科学研究所所長よりご報告申し上げます。 國中:宇宙科学研究所所長をしております國中と申します。本日はたくさんお集まりいただきまして、大変ありがとうございます。私どもが実施いたしました「はやぶさ2」、2011年より開発してまいりました「はやぶさ2」ですけれども、ようやく念願の夢がかないまして、本日「はやぶさ2」カプセル、オーストラリアに無事に帰還することができました。ここまでご声援、応援いただきました皆さまに感謝申し上げます。
完全にコントロールされたミッションを完遂
たくさん申し上げたいことはあるわけですけれども、今回「はやぶさ2」に関しましては、その前身の「はやぶさ1」と異なりまして、私たちの思いとしましては、完全にコントロールされたミッションを完遂できたというふうに思っております。まさにエンジニアリング冥利に尽きるというふうに考えております。 惑星探査というのは大変難易度が高くて、これまでの火星探査機「のぞみ」、それから「はやぶさ1」、小惑星探査機、それから「あかつき」、金星探査機につきましてもたくさんの故障を起こし、予定どおりのミッションがこなせていませんでしたけれども、「はやぶさ2」につきましては、われわれが予定したとおりのミッションを全て100%でこなし、そして地球に予定どおり帰ってこれたということであります。まさにJAXA宇宙研も、惑星探査領域におきまして、その次のステージに上がることができたんではないかと考えております。 この勢いを借りまして、次の、今現在開発中のMMX、DESTINY+、それから現運用中のBepiColombo「みお」、それからJUICE、Dragonflyという、困難なミッションに引き続き挑戦してまいりたいと思っておりますので、皆さま引き続き応援をいただきますようよろしくお願いいたします。 特に「はやぶさ」、小惑星探査機の流れにつきましては、川口教授が作りました道行きをさらに発展させて、ここまで運んできたと思っております。特に運用につきましては、「はやぶさ2」の運用チームにつきましては、かなり厳しい指導をしてまいった、宇宙研の所長としてかなり厳しい指導をしてまいったというふうに考えておりますが、それにつきましても運用チームは大変よくやってくれたというふうに考えております。本日は大変ありがとうございました。 司会:それでは続きまして、津田プロジェクトマネージャよりご報告申し上げます。