大阪市・松井市長が定例会見12月17日(全文1)世界に誇れる動物園に
札幌市円山動物園で18年間勤務
向井:初めまして、札幌市からまいりました向井猛と申します。このたびの大阪市天王寺動物園の独立行政法人化に伴いまして、今回、園長に選ばれましたことを大変光栄に思っております。私は現在、札幌市を定年退職いたしまして、市の衛生研究所で再任用の係長職として働いておりますけれども、動物園の経歴としましては、札幌市円山動物園で通算で18年間勤務しておりまして、その間、臨床獣医師、また飼育の職員としても働いておりました。 そのほか、動物愛護行政では札幌市動物管理センターで所長として4年間勤務しておりまして、その間に日本では先端をいくかなと思う条例「札幌市動物の愛護及び管理に関する条例」を制定させていただきました。 また、野生鳥獣保護管理行政では、ヒグマ対策として、ヒグマの共生を目指した「さっぽろヒグマ基本計画」を策定させていただきました。こういった動物行政を経験したことを生かしまして、今回の新園長の責務、動物福祉の向上、そしてお話もありましたけれども動物の導入に関しまして、適正な調整および交渉をもちまして、確実に確保していくという責務を担っておりますので、こういった責務に応えられるよう私も努力してまいりますので、大阪市民の方、また、来園される皆さま方にはぜひご協力をいただきまして、新しい独立行政法人の動物園をつくってまいりたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
新理事長・園長に期待していることは
司会:ありがとうございました。それでは質問をお受けいたします。必ずマイクを通しまして、社名、氏名をお名乗りの上、ご質問をお願いいたします。本日はお2人にお越しいただいておりますので、まずは会見項目のみの質疑応答とさせていただきます。またご質問の際はどなたへの質問かということをご発言の上、ご質問をお願いしたいと思います。それでは幹事社の読売テレビさん、お願いします。 読売テレビ:読売テレビ、児玉です。松井市長にまずお伺いします。民間を経験された理事長と、あとほかの自治体で動物の職に従事されてきた方がまたこの園長になられるということで、具体的にどういったことを期待しているか、どういった動物園にしていきたいか、お聞かせください。 松井:山中理事長につきましてはもう皆さんご承知のとおり、経営者として本当に素晴らしい経営結果を出してこられた、卓越したそういう手腕をお持ちです。独立行政法人となることで、これまで経営されてきたそういう経験、その強みを生かしていただいて、柔軟で、そして効率的な運営を、ぜひ期待をしたいと思っております。そのことによってこの動物園で働く人たちの、職員の皆さんの生活の向上もそこにつながるわけですし、動物の福祉、動物を育てる環境を良くするということにもつながりますから、そういうこれまでの培ってこられた経営者としての手腕に大きな期待を持っております。 園長は、もう先ほど園長からお話がありましたように、札幌市で丸山動物園も経験され、それからさまざまな行政としての動物愛護行政にも携わってこられましたから、今、先ほど理事長からも話ありましたけども、動物の高齢化、そしてやはり新しいそういう動物をまた天王寺動物園に迎え入れるということで、これまでさまざまなネットワークをお持ちですから、そういうネットワークを活用いただいて、動物たちも天王寺動物園で過ごすことに非常に、これはしゃべれませんから、聞くわけにいきませんけども、動物たちもそこで本当に喜びを感じながら、また来園者、お客さんもわくわくするような、楽しめる、そういう動物園を、ぜひ天王寺動物園をつくり上げていただきたいと思っています。