大阪府・吉村知事が定例会見4月14日(全文1)新規陽性者の約10%が学生
大阪府の吉村洋文知事は14日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事「重症病床が不足。重ねて確保に取り組んでいく」(2021年4月14日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事「重症病床が不足。重ねて確保に取り組んでいく」(2021年4月14日) ◇ ◇
昨日は過去最大の1099人に
司会:それでは知事の定例会見を始めさせていただきます。最初に知事からお願いいたします。 吉村:まず大阪の新型コロナの感染状況ですけれども、4月13日の新規陽性者数については、これまでの過去最大の1000人を超えると、1099人の感染者ということになっています。非常に感染が広がっているという状況で、非常に危機感を強めているという現状ですし、また、特に医療体制が非常に逼迫しているという状況です。この状況をこのあとご説明しますのと、本日、本部会議を開催いたしますので、そこで詳しくさせていただきたいと思いますが、府民の皆さんにおかれましては本当に不要不急の外出の自粛、この徹底をよろしくお願いします。また、府県をまたぐ不要不急の移動の自粛、これをぜひお願いしたいと思います。 変異株の影響もあります。感染速度が速いということと、もう1つは重症化しやすいという特徴もあります。府民の皆さんにいま一度、基本的な感染対策のご協力をお願いします。最終的にはこのウイルス、人と人を通じてしか広がることはありません。もう今はなんとか人の動きを抑えていく、人との接触を抑えていくと、そこが非常に重要だと思っていますので、不要不急の外出の自粛をよろしくお願いいたします。
不要不急の外出・移動の自粛に協力を
現在の感染状況、第4波に入っていまして、非常に感染の角度が高いという状況です。年代別の内訳です。一番、青の線が20代・30代の感染の状況、そしてその下に40代・50代、60代、10代と続くわけです。やはりこれを見ましても20代・30代、若い世代での伸び上がりが高いという状況になっています。これはなかなか鈍化の傾向も見られないという状況です。 そしてもう1つ特徴的なのが重症者の発生の割合が高いということです。40代・50代、高齢者でない世代について見れば、これまでの第3波と比較をしても重症化が約1.7倍という、変異株についてはそういう状況になっています。そういう分析が、これは大阪府の数での分析ですけども、そういう状況になっていると。数字で見ましても3月の中旬ごろ、3月の20日、3月の20日ですからつい前ですけども、そのときは重症者55名という状況でしたが、現在は233名になっています。24日で178名増加という状況です。第3波と比較をしますと、だいたい3カ月間で170名増加という状況になっています。ですので第3波と比べて重症者の増加速度が約3倍になっているという状況です。非常に重症化率が高くて速いという特徴があります。 病床の状況についてです。病床の運用率は93.8%。もうほぼ100%に近い病床運用率になっています。運用病床227床に対しまして入院の患者数は213名。そして、これ以外に中等症の受け入れ医療機関において重症の治療をしていただいています。対応できる人材や設備が整っている中等症病院で治療を継続している方が20名いらっしゃいますので、合計でいくと233名の重症の方がいらっしゃるという状況です。軽症、中等症については67.2%ということですけども、特にこの重症病床が非常に逼迫しているという状況です。 新型コロナ重症医療の危機という状況に今あります。新型コロナウイルス以外の一般医療の一部制限、不急の予定である入院、手術の延期、急ぎではない入院、それから手術の延期、そして救急医療体制についての重点化による病床確保を4月12日に、コロナの重症病床を受け入れてくれる病院、それから中等症の一部の病院に要請をしているところであります。非常に医療体制としては逼迫しているという状況になります。 府民の皆さんへのお願いです。あらためてですけども、不要不急の外出については特にお控えいただきたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いします。また、大阪府外への不要不急の外出・移動の自粛、ぜひこれにご協力をよろしくお願いします。