大阪・吉村知事「まん延防止等重点措置の効果なければ緊急事態宣言を要請したい」
大阪府の吉村洋文知事は14日午後、大阪府庁で定例記者会見を行い、新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、府民に対し不要不急の外出の自粛を改めて呼びかけた。府内では13日の新規陽性者数が1099人で、この日の時点で過去最多だったが、「5日から適用している『まん延防止等重点措置』で感染者数が抑えられていなければ、『緊急事態宣言』を国に要請したいと思っている」と述べた。 【中継録画】大阪府・吉村知事「重症病床が不足。重ねて確保に取り組んでいく」(2021年4月14日)
「不要不急の外出の自粛、この徹底をよろしくお願いします」
吉村知事は、会見の冒頭で現在の大阪府の感染状況について「危機感を強めている現状で、医療体制が非常にひっ迫している状況だ」と述べた。 そして、府民に対し「不要不急の外出の自粛、この徹底をよろしくお願いします。府県をまたく不要不急の移動の自粛、これもお願いしたい。変異株の影響もあり、感染速度が早いということと、重症化しやすい特徴もある。府民のみなさんにいま一度基本的な感染対策をお願いします」と呼びかけた。
大阪府内では「若い世代」で伸びが高い状況
また、現在の感染状況について、20代から30代など若い世代で伸びが高い状況になり「鈍化の傾向も見られない」。大阪府内では、3月20日に55人だった重症者数が現在は233人となり、24日間で187人増加したと説明した。 吉村知事は、14日夜に新型コロナウイルス対策本部会議を開催することを発表した。「陽性者も1000人を超え、より強く不要不急の外出の呼びかけを徹底したい。若い世代でも感染が広がっている傾向にあり、学生の陽性者の割合が10%という、これまで見られなかった事例も見られるようになってきているということから、学校における対策を強化したい」と説明した。
知事「僕としては強い危機感を持っています」
報道陣からは、緊急事態宣言に対する考え方を問う質問もあった。 それに対し、吉村知事は「5日からまん延防止等重点措置を適用しているが、新規陽性者数の減少など感染拡大のヤマが抑えられていれば、まん延防止等重点措置を徹底してくださいとなるが、そうでない場合は、緊急事態宣言を要請したいと思っている。前回の緊急事態宣言よりも、より強い内容の緊急事態宣言を要請したい」と述べた。