LINE・出澤社長が会見(全文2)ユーザーへの配慮が足りなかった
日本以外の国のデータにもアクセス可能だったのか
日経ビジネス:よろしいですか。『日経ビジネス』の白壁と申します。よろしくお願いします。世界7カ国、7つの国と地域で連携して開発をされてきたということなんですけれども、どうなんですかね、今、日本のデータが中国でとかっていう話はありますが、例えば台湾のデータが中国でというような、そういうほかの国のデータとか、開発に至ってアクセスが可能だったのかとか、そういった環境についてちょっとまず教えていただけませんでしょうか。 出澤:そこも実は個人情報保護委員会のご説明範囲にもなっていますので、そういう意味ではあまり詳細にというところではあるんですが、実際、権限として、先ほどご紹介したようなモニタリングツールというものがありますので、そこを、日本以外の国のモニタリングをそこでやっていたということがございますので、業務としてはあったというところになります。 舛田:こちら、もう少し補足させていただきますが、仮に台湾という国のユーザーを考えてみますと、台湾だけではないんですが、トークのテキストデータ、こちらは今、日本の国内のサーバーで管理をしております。同じく画像・動画・ファイル、こちらは韓国のデータセンターで管理をしてございます。そして日本のトークの通報モニタリングというのがわれわれの発表の中で幾つか出てきておりますが、この通報モニタリング作業、トークの通報モニタリング作業は、例えば日本ではLINE Fukuokaという私どもの福岡の現地法人ですね、こちらのほうで業務を担当しておりますが、台湾に関しては台湾現地のわれわれの法人がこちらを担当しております。タイであればタイのわれわれの現地法人、インドネシアであればインドネシアの法人が、このトークのモニタリング業務というのをそれぞれの国において担当してございます。
成長戦略への影響は
日経ビジネス:ありがとうございます。あと、今後の開発なんですけれども、極力、今までグローバルで開発をされてきたというところから国内になったりとか、結構アクセスも難しくなってくるのかなと思うんですが、一方で海外のメガプラットフォーマーとか、国境を越えた開発というのをがんがんやっていく中で、御社あるいはZホールディングス、あるいはソフトバンクグループの中で、いろいろと海外の企業と協業して第三極を目指していくという中で、今回のこういった問題というのが何か、成長戦略にとって、ちょっと鈍化するであったりとか、スピードが遅くなるとか、あるいは何か期待していたものが得られなくなるというか、そういったような影響というのはあるのでしょうか。 出澤:まず、海外での協業した開発というのはわれわれの強みでもありますので、そこはしっかりと手続きを踏んだ形でやると、継続するということだと思います。そういう意味では、情報の海外移転に関してしっかりとしたフローを構築して、認証も取って進めていくということをやっていくことになりますので、そういう意味ではよりしっかりした形で、今後も継続してしっかりやっていくということになるかと思います。 司会:よろしいでしょうか。そうしましたらここで一度、オンラインでもご質問を多くいただいておりますので、一度オンラインのほうに切り替えさせていただきます。オンラインでご質問のある方は引き続き「手を挙げる」ボタンをクリックしてお待ちください。画面上にミュート解除の文字が表示されましたら、同意いただきお話しください。なお、誤って「手を挙げる」ボタンをクリックしたり、質問が不要になったりした場合は「手を降ろす」ボタンで取り消してください。また、ミュートがうまく解除されないなど、会場側で音声を確認できない場合は、誠に恐れ入りますが次の質問に移らせていただきますので、ウェビナーブラウザ以外にもPC自体のミュート設定などを念のためご確認くださいますよう、よろしくお願いいたします。また、音声のハウリングなどを避けるため、ご質問の際はZoomウェビナー以外のライブ中継音声をミュートしてくださるようお願いいたします。 それでは挙手いただいている、すでに挙手いただいている方からお名前、ご指名をこちらからさせていただきますので、お名前を読み上げましたらミュートのほうを解除いたしますので、媒体名とお名前をお伝えいただきご質問をお願いいたします。では、オンラインで入られております高橋史弥さま。 【書き起こし】LINE・出澤社長が会見 全文3へ続く