LINE・出澤社長が会見(全文2)ユーザーへの配慮が足りなかった
情報漏洩はないのか
NHK:NHKの【ツボイ 00:25:18】と申します。出澤社長に2点お伺いいたします。今回の問題をきっかけに利用者から不安の声、多く出ていると思います。情報の漏洩ですとか、流用ですとかっていうことは中国・韓国、その他の国もですが、本当にないのでしょうか。それと、個人情報へのアクセスというのは中国以外に、開発拠点は韓国、台湾、タイですとか、東南アジアにもあると思いますけれども、そういったところでは行っていないのでしょうか。今日の説明では中国の部分のアクセスを遮断したということでしたが、ほかの国についてはいかがでしょうか。これが1点目でございます。 2点目が、中国からのアクセス、韓国でのデータの管理についても、適切な業務として行っていたとはっきりおっしゃっていますけれども、あらためて何が問題だったとお考えになっていますか。先ほどの、ちょっと質問とかぶってしまいますが、何が問題だったということで今回こういう、急遽、対応策を次々と打ち出されているのかということ。この問題についてSNS最大手として今後どう向き合っていくのかという、社長のご決意というか所見をお伺いしたいと思います。 出澤:まず、漏洩等に関しては現時点では確認しておりません。続いてですが、個人情報のアクセスに関して、ほかの拠点等でできたのかというところですね。韓国等々でできたのかということですと、今回、まずいったん中国に絞ってご説明を、まずはデータアクセスという意味ではさせていただいています。今、ちょうど個情委、個人情報委員会へのご報告をしているタイミングでもございまして、そのタイミングに応じながらまたあらためて、ほかの国での状況というのも分かりやすい形でご開示をさせていただければというふうに思っております。
分かりやすさへの配慮が欠けていた
そして、何が問題だったのかということで言いますと、やはりわれわれとしてユーザーさまの分かりやすさ、そういったものに対する配慮が欠けていたということだというふうに思います。法的にどうこうということではなくて、やはりユーザーさまの感覚で見てちょっとおかしい、気持ち悪い、そういったことに対して、センスというか、配慮というか、そこに対する気を回すというか、そういったことが怠っていたというか、できていなかったということなんだというふうに思っております。そこが一番の問題だと思います。 そして今後ですが、今日、発表させていただいた、まず、第一歩というのは第一歩でしかないと思いますし、まずは今、個人情報委員会もそうですし、総務省もそうですし、金融庁もそうですし、それぞれ報告徴収命令を、受理をしているところですから、そういったところへのまずは正しい情報の開示というところと、先ほどの外部の方々からの、ちゃんとしてやっているのかという監査であるとかそういったこと、もろもろを通じて、1つひとつ信頼回復をしていきたいというふうに思っております。 司会:そうしましたら次の質問のほうに移らせていただければと思いますが、では、先ほどからあげていただいていたBブロックの中盤の女性の方、ご準備をお願いいたします。それでは3番目のご質問の方、お願いいたします。