「月に行く可能性は1%から99%」野口飛行士がJAXA退職会見(全文3)
今日の会見に至るまで訓練していたのか
朝日新聞:すいません、朝日新聞の玉木と申します。26年間お疲れさまでした。 野口:ありがとうございました。 朝日新聞:昨年5月に地球に帰還されたときに、今後4回目、5回目のチャンスあると思っている、なので、訓練など準備もしていきたいというふうなお話もあったと思います。実際この今日の会見に至るまでの約1年間で、実際、訓練はされてたのかどうか、あと、転身の、チャレンジをしようってするまでの決断に至るまで、何か葛藤はあったのでしょうか。 野口:ああ、なるほど、はい。 朝日新聞:はい。お願いします。 野口:ありがとうございます。訓練はしてました。3月に戻るまでNASAのほうでいろいろ訓練もしてますし、あと、日本国内でも、例えば飛行機操縦訓練とかしっかりやってますので、そういう意味では宇宙から戻ってきたあとも。基本的に帰還から1年間は医学検査とか技術デブリーフィングというフィードバックの時間に取ってあるんですけども、その中でも、例えば次に飛ぶ仲間の飛行士への支援作業であったり、私自身の訓練であったりっていうのは継続してましたので、そういう意味では、そろそろ次のステップだと思いつつも、訓練としては継続してました。 葛藤という意味ではまさに、なんて言うんですかね、なんだかんだいって、極めてやりがいがある仕事ですし、JAXAも大変ありがたいことに温かい組織ですので、本当にこれで離れていいのかなっていうのは葛藤はありましたね。ただ、辞めるっていう報道をした途端にJAXAのOBの方々からいっぱい連絡をもらって、良かったねって、良かったね、やっと決めてって言われて、そんなに悪くないですよっていう、むしろ言いたい、JAXAのOBってみんな、まあJAXAラブなんですけどね。JAXA辞めて良かった良かったって言ってくるので、ちょっとどうなるかは、はい、楽しみにしてます。 司会:ありがとうございます。では。