「月に行く可能性は1%から99%」野口飛行士がJAXA退職会見(全文3)
茅ヶ崎、神奈川の皆さんに向けてメッセージを
テレビ神奈川:テレビ神奈川の冨樫と申します。野口さん、26年間ありがとうございました。 野口:ありがとうございます。 テレビ神奈川:先ほど茨城のメディアさんにお答えいただきました、われわれ地元神奈川にも。 野口:あ、神奈川、もちろん。もちろんでございます。 テレビ神奈川:茅ヶ崎、神奈川の皆さんに向けて、ぜひメッセージをいただければと。 野口:分かりました。先ほどのコメントをまったく無視してですね。私は神奈川県で生まれまして、横浜生まれで、今、茅ヶ崎に住んでますけど。そういう意味では神奈川県の皆さんにも本当に温かい熱い応援をいただいて。特に茅ヶ崎は熱い応援なんですよね。暑苦しい応援とも言えますけれども。本当に熱心に1回目の宇宙飛行のときから応援していただいて。「励ます会」の皆さんもですね。そういう意味では、これでいったんJAXA宇宙飛行士としては離れますけれども、いろんな形でまた一緒にやっていきたいと思いますし、もちろん神奈川県の皆さんにも引き続き応援いただければ大変ありがたいと思ってますので、よろしくお願いいたします。 テレビ神奈川:ありがとうございました。 司会:ありがとうございます。 野口:次は兵庫県とかかな。兵庫県とか北海道とか(笑)。
新しい飛行士を目指す方々へのメッセージを
読売新聞:読売新聞の【ワタナベ 00:46:56】です。26年間お疲れさまでした。 野口:ありがとうございます。 読売新聞:決断するに当たって、例えば月に行きたかったとか心残りはあったのかっていうのと、今、新しい選抜が行われていると思いますが、新しい飛行士を目指す方々へのメッセージをお願いします。 野口:ありがとうございます。月は僕、まだ行けないとは思ってなくて、先ほどの中居正広くんの話じゃないですけど、月に行く可能性は1%から99%だと思ってますので、その一番乗り、国の政策として月面着陸するのは、今いる後輩飛行士か新しく選抜される人だと思ってますけれども、それを別として、宇宙に行くチャンス自体はきっとあるんじゃないかとまだ思ってますので、ツアーガイドとして行くか、あるいは船長さんとして行くのか、それはまったく分かりませんが、引き続き様子を見たいと思ってます。 やり残したっていうことはあんまり実はなくて、だからこそ、この3回目でやり尽くした感といいますかね。ですから、特にアスリートの方と一緒に共同研究で、当事者研究みたいなのをやってると、燃え尽きってそれほど悪い言葉で、実はないんじゃないかなと思うこともあって。なんとなくわれわれ、燃え尽きたって認めたがらないんですけど、やるべきことをやって、自分の中に何もこれ以上やりたいっていうのがなくなるまで燃やせたっていうのは、ある意味極めて幸せなことだと思ってるので、そういう意味では今、少なくとも今の宇宙開発シーンにおいて、これできなかったなとか、挑戦しなかったなっていうのはないですね。月は1%ぐらいは可能性はあると思ってます。はい、ありがとうございます。 司会:ありがとうございます。じゃあ手前の。