塩野義コロナ飲み薬「迅速かつ適正に審議を」大阪・吉村知事会見6月23日(全文1)
現在のコロナ感染状況をどう見るか
日本経済新聞:日経新聞の三宅と申します。すいません、あらためてなんですけども、現在の新型コロナウイルスの感染状況についてお考えをお願いします。 吉村:現時点は、もうほぼ横ばいの状態というのが現状だと思っています。一部の報道で、都市部においては微増という報道もありましたけれども、それもそのとおりだと思います。ただ、そこは本当にもうほぼ横ばいか微増というのが今の現状だと思っています。今、何か現時点で新たな変異株等、熱を持ったものが、急拡大の兆候が見られるというのはないというのが現時点での、今の大阪の状況だと思います。全国もそういう状況だと思いますけども。ですので何か大きく増加するようなものは現時点では見受けられない。非常に少なくなってきている中で、さらに減少ということにはなってないですけれども、ほぼ横ばいか微増というのが今の現状だと思っています。 日本経済新聞:ありがとうございます。 司会:ほかにご質問はございませんでしょうか。共同通信さん。
塩野義のコロナ飲み薬が継続審議に。受け止めを
共同通信:共同通信の丸田といいます。コロナの関連でお尋ねです。昨日、厚労省の部会のほうで塩野義製薬の飲み薬についての審議が行われて、メリット、デメリットといいますか、両方指摘された上で継続審議というような形になったと思います。吉村知事、以前から迅速な承認をというようなお話ありましたけども、きのうの審議の結果について、継続という結果についての受け止めをお願いします。 吉村:これは、専門家の皆さん、専門的な知見も踏まえた上での判断だと思いますので、それはもうやむを得ないと思っています。ただ、継続審議なら継続審議で、審議について、できるだけ早く審議をしてもらいたい。迅速に、かつ適正に審議をしてもらいたいというふうに思っています。もちろんこれは薬科、薬に関することですから、これはもう専門家、専門的な知見の下で判断すると、それが大原則だと思っています。ですので、昨日、承認には至りませんでしたけれども、継続審議となりました。これは専門的な見地からの判断だと思いますが、であるならば継続審議もできるだけ今後早期に、かつ適正に判断をしてもらいたいというふうに思います。ゆっくり構えることだけはやめてもらいたいと思います。 というのも、だって今これは、府の専門家会議でも意見出ましたけれども、やっぱりクリニック、診療所からすると、簡易に、簡易にというか、クリニック、診療所からすると、この飲み薬を十分処方できる、そういった体制があれば、ずいぶんこれは状況も変わるけれども、今はそれがないのが、苦労してるというのも、これは現場のお医者さんから出てるところでもあります。それはそうだと思います。僕らみたいな、例えば現役世代がいっても、今コロナの薬ないわけですから対症療法ということになります。また、60歳以上の方、高齢者向けのメルク、ファイザーの飲み薬ありますけれども、飲み合わせがちょっと難しかったり、あるいは飲みにくかったり、さまざまな課題もあって、そこまで十分広がってないというところも聞いています。 これはインフルエンザと同じような扱いをするという前提に向けて、そこに目指していくとなれば飲み薬は非常に重要だし、それから広い世代に処方できる飲み薬というのは非常に大きな、僕はターニングポイントになるというふうに思っています。ですので、いまだに国においては2類相当というところから判断は変えないということをやってるわけですから、そういった意味では今後、感染急拡大したときにどうするのかという対策も変わってないわけですよね。 【書き起こし】大阪・吉村知事会見6月23日 全文2に続く