菅首相が会見 「宣言」延長・7府県追加(全文3完)中和抗体薬は十分な量を確保
カクテル療法の治療薬はどの程度確保しているのか
毎日放送:毎日放送、三澤と申します。総理、よろしくお願いいたします。中和抗体治療薬、カクテル療法についてお伺いをいたします。総理、先ほど、4000人全国で投与されて、いずれも回復に向かっているというふうなお話をされました。大阪でも十三市民病院という中等症専門病院があります。三十数例に投与、重症化はゼロだそうです。一方で運用が非常に難しいというふうな話も聞いています。例えば患者さんの名前を登録して発注するまでに2~3日掛かると。その間に重症化してしまう危険性があるということで、この病院では4、5人分をストックして、それを使うようにしていると。タイムラグをなくしているわけですよね。 ところが全国で見たときに、手元にこのカクテル療法のお薬が果たしてどれぐらいあるのかという疑問があります。先日、総理が見てこられたホテルの療養施設なんかも含めて、実際に欲しいときに、手元にこういったカクテル療法のお薬があるのかどうか、その運用はどうするのか、今後その仕組みというのはどうなっていくのか、それをお聞かせください。 総理はこれまでワクチンに傾注されてきました。ワクチン一本足打法というふうにも言われましたけれども、これを、カクテル療法をもう1本の足に育てるお気持ちはあるのか、その本気度も併せてお伺いいたします。 菅:まず先月導入されたこの中和抗体薬というのは、ご承知のとおり点滴によってウイルスに対する抗体を投与して重症化を防ぐ、そういう画期的な治療薬だというふうに思っていますし、治験の際も7割もの効果があるということだったんです。そこで、政府としては十分な量を確保しています。これは私が指示して確保しています。
中和抗体薬は極めて効果が高いと思う
それと同時に、今お話いただきましたけども、当初は申し込みがあってから届くまで3日掛かってたんです。そうしたものを全てやめさせました。事前に必要なところにはその分だけ数を、今はもうすでに、今の病院でも数は事前に届いていると思っています。そこの中から使えるような、そういう仕組みに切り替えています。そして注文があって初めてやるところでも次の日には必ず届けるように、そういう体制を取っておりますので、ここについては十分な量も確保していますので、まさに軽症の方が重症にならないように、特に50歳以上の方ですね。それと同時にまた、基礎疾患を持っていらっしゃる50歳以下の方にも、ここは十分に利用できるというふうに思っています。 私も直接この薬を投与している先生方から聞いています。そういう中で、極めて効果が高いというふうに思っていますので、私自身、先ほど申し上げましたように、陣頭指揮に当たって、要望があってからではなくて、医療機関としてしっかり認識するところにはそうした、事前に配付するようにということで、全国の、今、1000カ所で使われているということですけれども、東京は百数十カ所、拠点の中でそうした、このカクテル療法を使っていくということになっています。ですから先ほどの話はたぶん、だいぶ、4~5日前の話ではないかなと思います。今は完全に、事前にどんどんとお薬を出しております。 司会:それでは挙手をいただいた方につきましては、後ほど1問、メールでお送りください。後日、書面で回答させていただきます。以上をもちまして本日の記者会見を終了させていただきます。ご協力ありがとうございました。 (完)【書き起こし】菅首相が会見 「宣言」延長・7府県追加