試してみよう、つらい気持ちが少し楽になる魔法の言葉 #今つらいあなたへ
4月から新学期が始まったけれど、学校に行くことがどうしてもつらい、しんどい、苦しい。そんな思いを少しでも楽にするヒントを、長年生徒の悩みに寄り添い続けてきた、カウンセリング科学の専門家である鹿嶋真弓さんに聞きました。鹿嶋さんは、つらい思いに囚われてしまった時は、とある『魔法の言葉』を使うことで心が解放されることがあると言います。紙やペンもしくはスマートフォンのメモ帳機能などを活用し、実際に書き出してみることが重要だそうです。今すぐに試せる、具体的な方法について紹介します。(Yahoo!ニュースVoice)
つらい気持ちから解放されるための『魔法の言葉』
鹿嶋真弓: つらいと感じた時は、頭の中でそのことばかりを考えてしまうという脳の癖があるんですね。つらいことが自分の頭の中でどんどん増えていってしまって、ぐるぐるとした悩みの渦の中から出ることができなくなってしまいます。 これは、脳が何かに「囚われ」ている状態です。「囚」という漢字は、くにがまえの中に人が入っているんですよね。枠の中に人を閉じ込めていて、なんて窮屈な漢字だろうと思いませんか? その枠を取り払うことができたら、本当にスッキリするのではないかと思います。 実は、「囚われ」から心を解放するための『魔法の言葉』があります。今つらい思いを抱えているあなたに、ぜひ知っておいてほしいです。紙とペン、もしくはスマートフォンのメモ帳機能などを用意して、今から一緒に『魔法の言葉』を試してみませんか。
魔法の言葉その1「~にこしたことはない」
鹿嶋真弓: 「~すべき」「~ねばならない」と思い込んでしまう考え方を、『べき思考』といいます。心理学では、認知の歪みの一つとされています。 例えば、「学校に行かねばならない」「部活に行かねばならない」「誰とでも仲良くならねばならない」などですね。これは、自分で気づかないうちに、自分にプレッシャーをかけ、自分の心をいじめていることになります。真面目だったり、一生懸命だったり、そういう人に限ってこの『べき思考』に囚われてしまいがちです。 では、この『べき思考』から解放されるための方法についてお話しします。 まず、あなたが「~すべき」「~ねばならない」と感じていることを、具体的に書き出してみましょう。次に、「~すべき」「~ねばならない」という部分を「~にこしたことはない」という言葉に書き変えてみてください。