試してみよう、つらい気持ちが少し楽になる魔法の言葉 #今つらいあなたへ
例) ・「学校に行か“ねばならない”」→「学校に行くに“こしたことはない”」 ・「部活に行か“ねばならない”」→「部活に行くに“こしたことはない”」 ・「誰とでも仲良くなら“ねばならない”」→「誰とでも仲良くなるに“こしたことはない”」 こうするだけで、ちょっとほっとして、安心できるような気持ちになりませんか。もちろん、できるにこしたことはないんです。だけど、できない時だってあるよね、あっていいよねと、自分で自分を理解してあげることも時には必要かなと思います。
魔法の言葉その2「~けど」
鹿嶋真弓: なんでこんなつらいんだろう? なんで自分だけ苦しまなくちゃいけないんだろう? そう思った時には、自分が今つらい理由を具体的に言葉にしてみましょう。そして、簡単な箇条書きで構いませんので、ノートなどになるべくいっぱい書き出してみてください。 書き出せたら、文の最後に「~けど」という逆接の言葉を追加して、無理やりでもいいので文を完成させてみてください。
例) ・「みんなから嫌なことを言われる“から”」→ 「みんなから嫌なことを言われる“けど”仲のいい友達はそんなこと言わない」 ・「SNSで自分の悪口が書き込まれてしまった“から”」→ 「SNSで自分の悪口を書き込まれた“けど”私のことを理解してくれてる人もいる」 きっと今までは、つらい部分だけに注目して考えていたと思います。けれど、こうして逆接の言葉を利用することで、他の部分に目を向けてみることができるんですよね。「いや、そんな悪いことばかりじゃないかもしれない」と思えたら、ふっと心が楽になるのではないでしょうか。
「もう一人の自分」の視点で考え、小さな変化を起こしてみよう
鹿嶋真弓: こうして自分のモヤモヤを思い出してみたり、具体的な言葉として書き出してみたりしていると、ふと「自分がもう一人いる」ような感覚になりませんか? 一つ上の視点から自分を見つめている「もう一人の自分」がいるというイメージです。 こういった考え方を、心理学の用語では『メタ認知』といいます。メタという言葉は「高次の」という意味です。『メタ認知』を日ごろから意識し、「もう一人の自分」をつくりだすことに慣れると、二つのことができるようになっていきます。