第164回芥川賞受賞会見(全文)宇佐見りんさん「ただひたすら目指すものを書いていく」
コロナ禍で変わったことは
フジテレビ:すいません、フジテレビ『とくダネ!』の田中と申します。よろしくお願いします。 宇佐見:よろしくお願いします。 フジテレビ:本日はおめでとうございます。 宇佐見:ありがとうございます。 フジテレビ:それでは質問なんですけれども、今、在学というか学校に通っていらっしゃると思うんですけれども、今このコロナで大変な中、私生活だったり学校生活であったり、ちょっと変わったこととかってあったりしますでしょうか。 宇佐見:変わったこと。大学生が今、一番、環境が変わってるんじゃないかなって。飲食店で生計を立てられている方とか、そういう、劇場の方とかは除いて、学生の中で一番、自宅、在宅でやるとか、の環境が多いと思うんですけど。そうですね、変わったこと。もちろん、ずっと在宅ですのでありますね。ただ、私自身がちょっと不便だなとか、外に行けないから息が詰まるなとか、そういうことを考えるよりも、もっと大変な方がいるんじゃないかなと思って、あまり。すいません。 フジテレビ:はい。ありがとうございます。じゃあ、先ほどちょっと3作目を書かれている途中だという話が出たんですけれども、今、特に外に出れないから気分転換ができないとかっていうお話もちょっと出たんですけれども、次の作品への影響みたいなのってあったりしそうですか。 宇佐見:そうですね。できれば実際に足で出向いたりとかしたいなっていうふうにいつも思ってて、ただ普通に飲食店の描写をするにも、やっぱり記憶の中から出すんじゃなくて、実際に行ってずっとスケッチを、描写のスケッチをしているみたいなことが重要になってくると思うので、やっぱりそれについての影響はないわけではないですね。 フジテレビ:ありがとうございます。すいません、最後なんですけども、先ほど小説家としての推しとしてちょっとおっしゃっていただいたと思うんですけれども、プライベートとしての推しの人物ってどなたかいらっしゃったりするんですかね。 宇佐見:お名前は伏せさせていただきたいんですけど、でも、そうですね、8年間ぐらい応援して、舞台、俳優さん、舞台でも、映像でも活躍されている方がいまして、同じ、作品とね、同じ状況ではもちろん全然ないんですけど、でも、推しを推すっていうことの気持ちは結構入ってるんじゃないかなっていうふうに思います。 フジテレビ:ありがとうございます。 宇佐見:ありがとうございます。 司会:ありがとうございます。では最後の質問とさせてください。お願いします。