「若者の方が中高年よりきれいだった!」ウエイトレスが投稿した食後のテーブルの比較動画に賛否両論「働く人へのリスペクト?」
2000年に、ある女性がTikTokに投稿した動画が、再度メディアで話題になっている。ウェイトレスだったこの女性は、ベビーブーマー世代とZ世代の客が帰った後のそれぞれのテーブルの様子を比較。若者のほうが働く人へのリスペクトがあるとした彼女の意見に賛否両論が出て、大きな議論となっていた。 【動画】若者の方がきれい!世代が違う客それぞれのテーブルの様子を比較した動画
そのまま?片付ける? 世代間で差
一般にベビーブーマー世代とは、1946年~1964年の間に生まれた世代を指し、Z世代は、1990年代半ば~2000年代前半に生まれた世代を指す。ブーマー世代にとって、Z世代は怠け者かつ与えられるのが当然と思っている世代だという。一方Z世代は、ブーマー世代は心が狭く、情報に疎いと考えているらしい。 2020年のバズフィードの記事は、両世代の間にはずっと確執があると指摘するが、この長年の論争に油を注いだのが、当時ウェイトレスをしていたケイト・ブランドさんの投稿だ。投稿された映像には、食べ散らかしたまま去っていったブーマーたちのテーブルと、食べ残しを一つにまとめ、空いた皿を重ねて帰って行った、Z世代のテーブルが映っていた。 投稿の理由として、常に(他人からの)リスペクトを期待する年配者のテーブルの様子に、皮肉を感じたからとブランドさんは述べた。「いつもお客が皿を重ねてくれることを期待するわけではない、ただ私が言いたいのは、若い人たちの行動が素敵で助けになり、それに感謝しているということだけ」とバズフィードに話していた。
仕事?マナー? 投稿に賛否両論
最近になり、ユニラッド、インディ100といったニュースメディアが、この動画が巻き起こした当時の論争を振り返っている。 動画のコメント欄には、「片付けるのがウェイトレスの仕事」「客がやらされるならあなたを雇う意味がない」「客が片付けをして彼女の仕事の負担を軽くしてあげないと、彼女がTikTokをやる時間がなくなるじゃないか」など、厳しい批判や意地悪な意見があった。 一方、コメントの中には、「レストランの仕事は薄給。忙しいときには手伝ってあげてもいいと思う」「いつも片付けてから帰る」「きれいにするのはマナーだと思う」など若者からの肯定的な声がかなりあった。 投稿は、プロ意識、礼儀正しさ、思いやりなどに関する議論を呼び、非常に盛り上がったが、ブランドさんの雇用者が激怒したため削除されていた。その後ブランドさんが新たな仕事を見つけて転職したため、現在では再投稿された動画が公開されている。