【ABC特集】「本当は大地と一緒にやりたかった」病気の子ども支える“レモネードスタンド” 13歳小児がんの弟を失って5日…兄が闘病仲間らとチャリティー実現
丹波篠山市に住む大地さんの友人一家が、スタンド設置場所を市内に確保するなど、順調に計画は進んでいました。しかし、今月9日――。数日前から体調が悪化した大地さんは、多くのお友達と病室で面会した後、家族に見守られながらお空に旅立ちました。 「大地が僕もやりたいと言って楽しみにしていたレモネードスタンド。悲しみはあるけど、絶対にやりきりたいと思った」と颯大さん。告別式は13日に終えたばかりですが、母・かおりさんらと丹波篠山にやってきたのです。
この日は大地さんの同級生や、闘病仲間だった子どもたちも販売に参加し、目標の200杯を大きく超える約450杯を売ることができました。この売り上げと、会場で別に集めた寄付金の計32万9943円が、大地さんもよく利用した大阪市の民間小児ホスピス「TSURUMIこどもホスピス」に寄付されます。 大地さんの闘病仲間だったテイム・ジョージさん(11)=丹波篠山市=は、「本当は大地と一緒にやりたかったけど、今日できてよかった」。 大地さんと同級生だった坂田楓稀さん(13)は、小児がんと闘う 大地さんから影響を受けて、治療薬の開発・研究職に就きたいと話します。坂田さんは涙をこらえながら「大地と楽しい時間を一緒に過ごし、大地がつらい時間を過ごしているときはそのことを聞かせてもらって、同じ時間を過ごさせてもらってきた。これからは大地が利用していたこどもホスピスの大切さなどを機会があれば周りに知ってもらう取り組みもしたい」。 大地さんと同じ病室で出会ったという奥川空さん(12)も参加。空さんはこう話しました。 「大地くんは明るくて、笑顔が太陽みたいな子だった。いまもそばにいてくれているって思います」