岸田首相が会見 物価高対策を発表(全文2完)防衛力は抜本的に強化せねばならない
ウクライナ避難民の中長期的な支援策は
ジャパンタイムズ:ジャパンタイムズのウィル・フィーです。よろしくお願いします。 岸田:お願いします。 ジャパンタイムズ:ウクライナの避難民の方が日本に避難し始めて2カ月近くたとうとしています。今後は中長期的に滞在、あるいは定住する方が増えてきますが、政府としては避難民の方の中長期的な支援としてどういったことが必要になってくると思いますか。考えをお聞かせください。 岸田:ウクライナにおける事態が長期化した場合、ウクライナ避難民の方々がわが国に滞在する期間も長期化する可能性があります。そのため中長期的な支援として、ウクライナ避難民の方々のニーズに応じて、ハローワークを中心とした就労支援、また、学校での受け入れ体制整備等を通じた就学支援、また、一時滞在施設や受け入れ自治体における生活に必要な日本語教育、こうしたものを実施してまいります。 そしてこうした支援が避難民の方々に行き届くように、全ての避難民の方に相談窓口等の手紙を送らせていただいて、日本語、ウクライナ語、英語で案内を行い、メールアドレスも頂戴をして、生活に役立つ情報をお届けする、こうした取り組みを進めていきたいと思っています。さらに受け入れ先となる地方公共団体への説明会も行ってきたところであり、引き続きウクライナ避難民の方々のニーズ、これを丁寧に把握しながら、避難民の方々に寄り添った支援を行っていきたいと考えております。以上です。 司会:それでは次の方。それでは朝日新聞の池尻さん。
日銀の政策変更の必要性をどう考えているのか
朝日新聞:朝日新聞の池尻です。円安についてお聞きします。日銀が低金利政策を進める中、アメリカが金利を上げ、円安がさらに進む懸念があります。悪い円安ともいわれていますけれども、この円安の是正に向けて、日銀の政策変更の必要性について首相はどのように考えられているのか教えてください。 岸田:円安、価格の水準について具体的に申し上げるのは、総理大臣の立場からは控えなければならないと思いますが、少なくとも円安については、急激な為替の変動、これは多くの関係者にとって好ましくないということなのだと思います。そして、それに対して金利等、さまざまな対策が議論をされるわけですが、その為替の水準は経済対策、金融対策、その他さまざまな政策の結果であります。さらに申し上げるとするならば、日銀においては2%の物価目標の下に、その政策を進めている。この政策については、引き続き努力を続けていただくよう、政府としては期待をしているところです。いずれにしろちょっと為替については、一般論として今申し上げましたが、具体的な水準について申し上げることは控えます。以上です。 司会:それでは以上をもちまして本日の記者会見を終了させていただきます。ご協力ありがとうございました。 岸田:それでは、どうもありがとうございました。 (完)【書き起こし】岸田首相が会見 物価高対策を発表