岸田首相が会見 物価高対策を発表(全文2完)防衛力は抜本的に強化せねばならない
防衛費にGDP比2%目標を設定する考えは
産経新聞:産経新聞の田村です。よろしくお願いします。防衛力強化、防衛費についてお伺いします。ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ドイツは防衛費をGDP比で2%以上に引き上げる方針を表明しました。今回、自民党がまとめた提言でも、2%以上を念頭に、5年以内に防衛力強化に必要な予算水準を目指すとしています。総理は防衛費に関して、この2%目標を設定する考えはお持ちでしょうか。どのように具体的に防衛力強化を今後図っていこうというふうにお考えか教えてください。 岸田:まずロシアによるウクライナ侵略を受けて、ドイツをはじめ、さまざまな国々でいろいろな動きが見えます。そしてわが国においても、自民党内においても、この新たな国家安全保障戦略等に関する議論、これが精力的に進められています。今後、この新たな国家安全保障戦略の策定に取り組む中で、あらゆる選択肢を排除せず、現実的に検討を行い、そして防衛力は抜本的に強化していかなければならないと思います。 まず行うべきことは、国民の命や暮らしを守るために何が必要なのか、これをしっかり具体的に、現実的に議論をし、そしてそれをしっかり積み上げていくことであると思います。そしてその結果、必要とされるものの裏付けとして予算をしっかり用意しなければならない。こうしたものの考え方の順番で、予算のしっかりとした確保を考えていきたいと考えております。いずれにせよ、これから何が国民の命や暮らしを守るために必要なのか、この具体的な、現実的な議論を、これからしっかり行っていくことが重要であり、それを行った上で裏付けとなる予算をしっかり確保する、こうした取り組みを政府としても進めていきたい、このように考えています。 司会:それでは次の方。Tribunnewsのスシロさん。
インドネシア訪問時に何を話し合うのか
Tribunnews.com:インドネシアの記者、Tribunnewsのスシロと申します。よろしくお願いします。ゴールデンウイーク中に、総理がいろいろな国に、東南アジアの国に、インドネシアを含めて訪問するんだと思いますので、そのインドネシアの訪問のときが、何が、お話し合われるでしょうか。具体的に教えてください。よろしくお願いします。 岸田:おっしゃるように諸般の事情が許せばゴールデンウイークにインドネシアなど東南アジア、および欧州も訪問させていただければと考えております。インドネシアは、まず今年のG20の議長国であります。また、インドネシアは来年のASEANの議長国でもあります。今回の訪問を機会にジョコ大統領とウクライナ情勢について率直に意見交換を行い、両国間の連携、これをまずしっかり確認したいと思います。また、今回の訪問を通じて、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力、また、アジアの脱炭素化をはじめとした経済分野での2国間協力、こうしたものも一層加速することができればと期待をしております。いずれしろ、こんなことを念頭に置きながら、今、日程の調整を行っている、こうしたところであります。以上です。 司会:それでは大変恐縮ですが、日程の関係であと2問とさせていただきます。ではジャパンタイムズのウィル・フィーさん。