中村仁美が「三兄弟平等に愛を注ぐ難しさ」に葛藤も…編み出した「秘策」とは
さまぁ~ずの大竹一樹さんとの結婚後、母として、妻として、そして一人の女性として、感じたこと、考えたことを、フリーアナウンサー中村仁美さんならではの目線で綴るFRaU Web連載「騒がしくも愛おしい日々」(隔月更新)。 【写真】夫・さまぁ~ず大竹さんも集合! 家族全員の晴れやかなお祝いショット 新年1発目の本記事は、まずは2024年の振り返りから。子どもたちのスケジュール管理や長男くんのテニスのサポートに奮闘した日々を送る中で、中村さんがずっと気掛かりだったこととは……? 昨年尋ねられた“ある質問”をきっかけに、三兄弟の母として抱いていた葛藤や、今意識していることについて綴っていただきました。
「三兄弟、平等に愛を注げているか」と尋ねられ……
昨年の話になりますが、ある雑誌で子育てに関するインタビューを受けました。 「お子さんが3人いらっしゃって、平等に愛情を注げていますか??」 「平等に、ですか?? そうですね……」 私は胸にチクリと痛みを感じながら、溜まっていたものを一気に吐き出すかのように、今の状況をお話させていただきました。 なぜ胸が痛んだのか、それは……。 2024年は、何といっても春から長男が中学生になり、それに伴い、家族全員の生活がガラッと変化した1年でした。 中学校、小学校、幼稚園、3人がそれぞれ違うところに通い始めると、スケジュール管理はパンク。学期末のイレギュラーな短縮授業や、午前保育、さらには終業式の日を間違えるという、信じられないミスも! そんなアワアワしている私を尻目に、長男は様々な制約が外れ、一気に自由な生活になりました。 スマホを持ち、自由に使えるお小遣いと、小学校時代と比べると緩くなった先生方の目。それだけ“自己責任が増えた”という事なのですが、そんなことは二の次!と言わんばかりに、解き放たれた犬のように、中学から新しくできた友人たちと、新しい環境を楽しみつくしているようです。 “男女ともに清潔感が大切!”という私の言葉に、文化祭では他校から来る女子を意識して、前日からしっかりお風呂に入り、朝は念入りに顔を洗って歯を磨き、髪型を整える。小腹が空いた時用に持たせた“おにぎり”には、海苔は厳禁! 万全の態勢?で挑みましたが、結局、なんの奇跡も訪れなかったようです(笑)。 夫と「いよいよ青春が始まったね」と、時の流れの早さを感じずにはいられません。 泣き虫で、人見知りで、歯も髪も生えてくるのが遅くて、心配ばかりしていたあの頃。 「この子は、どんな子になるんだろうねえ」と、私の父が初孫を抱きながらポツリとつぶやいた、あの日から…… 自らの言動による失敗やトラブル、楽しい事だけではなく色々な事を、私達の知らないところで経験し学んでいく、そんな年齢になったんだな~と。