なぜカード会社は「リボ払い」を勧めてくる?危ない・やばい・怖いと言われる理由は?仕組みとリスクを知って安全に
クレジットカードの支払い方式の一つである「リボ払い(リボルビング払い)」。「危ない」「やばい」などといったネガティブなイメージが定着していますが、実際にどのような仕組みなのか知らない人もいるのではないでしょうか。リボ払いの主な仕組みとメリット・デメリットについて解説します。 【写真】分割払いとリボ払いの違いは? * * * * * * * ◆リボ払いとは リボ払いとは、自分で設定した一定の金額を毎月支払う仕組みのことです。支払金額が一定なので、1ヵ月あたりの出費を抑えられるといったメリットがあります。 一方で注意しておきたいのは、完済するまで支払いが継続する点と、支払残高にプラスして割高な手数料がかかる点です。 例えば、リボ払いを利用しすぎて返済が長期化すると、手数料がかさんで支払総額が高額化してしまう恐れがあります。リボ払いがよく「危ない」などと言われるのはこのためです。 また、カード会社が盛んにリボ払いを勧めてくるのも、手数料により大きな利益を得られるためだとされています。 リボ払いを利用するときは、支払残高を完済できるようしっかりと計画を立てることが大切です。
◆主なリボ払いの種類 リボ払いの支払い方式にはいくつか種類があります。主なものは「元利定額方式」「元金定額方式」「残高スライド方式」の3つです。 ・元利定額方式 特徴:毎月の支払金額が一定 手数料を含めた支払金額が毎月一定になります。 支払い開始当初は手数料の割合が大きく設定されていますが、支払いを重ねていくと手数料が減っていき、代わりに元金(支払残高)の割合が大きくなっていく仕組みです。 毎月の支払計画が立てやすい一方、返済金額が膨らみやすいというデメリットがあります。 ・元金定額方式 特徴:返済金額が徐々に減っていく 手数料を除いた毎月の支払金額のみ一定で、手数料は元金(支払残高)に応じて変動します。そのため、支払開始当初は支払金額が大きくなってしまいますが、支払いを続けるにつれて、段々と返済金額が減っていきます。 ・残高スライド方式 特徴:支払残高に応じて毎月の支払金額が変動する 支払残高の大きさによって、毎月の支払金額が段階的に増減します。 例えば、支払残高が「10万円未満のときは1万円」「10万円以上20万円未満のときは2万円」というように支払金額が変動します。