中村仁美が「三兄弟平等に愛を注ぐ難しさ」に葛藤も…編み出した「秘策」とは
長男のテニスのサポートに奔走した2024年
そしてこれまでのコラムを読んでいただいた方はご存じの通り、長男が夢中になれるものが見つかったのも、親としては嬉しい変化でした。 小学校時代から、のらりくらりと続けていたテニスに、中学生になってやっと火が付きました。 今まで“近くて1人で行けるから”、と通っていたスクールを辞め、新しいスクールに変更。自ずと、私が送迎です。 休みの日はどこかしらの試合会場へ。 折り畳み式チェアとラケバをトランクに積んで、片道1時間、週末は長男と2人で小旅行です。 少子化で、幼少期の先取りが当たり前になったこの時代だからか、はたまた個人スポーツが故なのか。 知れば知るほど、ジュニアテニス界、それはそれは層が厚く、中学からスタートするには完全に遅かった、と半ば諦めムードになることもありますが、それでも、じゃあ、果たしてどこを目指しているのか? そのためには、今何をやるべきなのか? 等々、暇さえあれば長男とテニスのことを考えています。 2024年は、常に長男とともに……。 そのおかげか、最大スポンサーの私に対して長男からの反抗・反発のようなものは、今のところほとんどありませんし、この年齢の男の子にしては、母親とよく会話してくれている気がします。 体力的にきつく感じることもありますが、愛する我が子の“好き”を叶えるために、お手伝いができる幸せ……。 親の私にとっても、これまでにない充実した1年でした。
寂しい思いをさせてしまっている…とモヤモヤ
って、え?? そうです、我が家は一人っ子ではありません! 子供は長男だけではない! 他に2人も息子がいるのです! しかも、まだまだ親の手がかかる年齢の!! 私が長男に帯同している時、夫が老体に鞭打ち、下2人を公園などに連れ出してくれるのですが…… 子供たちにとって、同じ親でも夫は“遊んでくれる人”。“甘えられる人”ではないようで……。 幼稚園児の三男は、末っ子の特性を大いに発揮し、私がいる時はいつもベタベタ。 向こうから甘えてきてくれるので、こちらもそれに応えればいい。 また物理的に、親の手が必要な年齢ですから、長男のことで忙しいとはいえ、三男と向き合う時間はそこそこ確保できています。 問題は、次男です。 小学3年生、ある程度のことは自分でできるようになり、短時間なら1人でお留守番も可能に。以前より、鍵を持たせる日が多くなりました。 また最近、生意気で口ごたえが多くなってきた次男。 屁理屈を言わせたら、東京都小学生屁理屈大会でかなり上位に食い込むのでは!?、と思わせる程、ああ言えばこう言う、しかも感情的に! ああ可愛いな、愛おしいからハグしちゃおう!とか、そんな事を思う前に、大人の私たちがイラっとしてしまう。 次男も次男で、長男や三男のことで私が忙しいのが分かっているのでしょう。 多分今は無理だろう、という諦め?と、三男や長男の手前、素直に甘えることができない状況に、今日も、私の言葉に屁理屈返し。 怒っちゃいけない、と分かっていても、つい……。 優しいママには到底なれない。 そんな私に次男はさらに攻撃態勢に。 “卵が先か、鶏が先か” 同じ学年のママ友から、“最近本当に私の言う事をきかないのよ! 反抗ばっかり!”と聞くと、そんな年齢なのかな、じゃあしょうがないよね、という自分を庇う甘い思いと、でも、やっぱり寂しいからだよね、という胸を締め付けられる思い。 なんだか、モヤモヤ。 そんな時に、冒頭の質問です。 「お子さんが3人いらっしゃって、平等に愛情を注げていますか??」 平等か。 3人とも同じくらい大切で愛おしい。 でも……今は、それがきっと“次男”には伝わってないよな、と。