小池都知事が定例会見8月13日(全文2)五輪の成功を必ずパラ大会につなげる
医療体制を守るためのポイントは
毎日新聞:では幹事社の毎日新聞からです。3点質問させていただきます。1点目が新型コロナの医療提供体制について伺います。かなり医療提供体制、都内、逼迫してきておりますが、今、都内の医療提供体制、どのような状況にあるか、その現状認識と、あと今後、医療体制を守っていくために何がポイントになってくるのか。そこを1点目、伺います。 小池:大変厳しい状況でありますが、何よりも新規の陽性者が増えているということにまずは尽きるかと思います。ですから感染しない・させない、そのために自らはどうするのか、ご家族でどうするのか、それらのことに皆さま方のご協力をいただくのがまず第1点であります。 そして病床の確保という点で、医療提供体制、こちらの拡充など、さまざま工夫をしながら進めているところであります。そしてその中で、特に重症者が増えてきているということで、今、重症用の病床は392床、医療機関の協力の下で確保をしているところであります。 そういう中で、重点病院が120あって、そしてコロナの患者、陽性者を受け入れるところは172、医療機関がございます。それぞれ医療機関の役割を明確化して、そして宿泊療養施設も重点化をする、それから今、2万人を超える自宅療養者が出てるわけですが、こちらのフォローアップ体制の拡充を連携して進めていく、緊急時の体制ということへと移行をしてまいります。それによって転院する、例えばもう陽性から解除された、軽快された方々はそこを空けていただく転院の支援が必要になります。
まさに総力戦で闘っていくことが必要
そしてまた搬送困難対応入院待機ステーション、長いですが、でも読めばそのとおりなんですけれど、救急車などで行き場がないというような方々はまずそこに、ステーションのほうに入っていただいて、酸素吸入など救急車でするか、それともそこでやっていただくかによって、救急隊の資源、救急車という資源、これも有効に活用できてくるというふうな考え方であります。 それから救命救急センターを有している医療機関などの重症用病床への保健所からの入院・転院の依頼を、入院調整本部というのが都にあるわけですけれども、ここで一括して行うことで、よりスピーディーに対応できると。そしてまた効率的に調整ができるということとしております。 それから先ほども見える敵と、見える災害と、それから見えない災害、後者がウイルスでありますけれども、これに対峙していくためには非常事態として対応していく必要がある。医療機関、保健所、東京都医師会など関係の機関と緊密に連携しながら医療提供体制の充実に全力を尽くしていく。 先ほども、都の職員ももうずっとこの間、頑張ってきてもらっています。あらためてこういう状況にあるということで、職員もこの間ずっと働き詰めではありますけれども、今こそQuality of Service、都民へのサービスと。命を守る、健康を守る、これ、家族だと思ったらどんなに一生懸命やらなければならないか。もう都民はみんな家族です。保健所の皆さんも同じ気持ちでやっておられる。それぞれの自治体の皆さんも非常にずっと頑張ってきておられる。ここは東京都として、この非常事態であるという認識を共有しながら連携をして、そして効率良く医療資源を確保して、医療現場の皆さま方のご協力、これはもう本当に感謝の一言でありますけれども、そこをどうやって負荷を減らすことができるだろうか、またそこに行かざるを得なくなった重症化をいかにして抑えるか。ワクチンもそう、それからカクテルもそう、いろいろ総動員で、まさに総力戦で闘っていくということが必要だというふうに考えています。 だいぶ、かなりいろんなところで、それこそアジャイルではありませんけども、しっかりと改善策を講じながら進めております。皆さん、都民の皆さんと乗り切りたいと思っています。 【書き起こし】小池都知事が定例会見8月13日 全文3に続く