小池都知事が定例会見8月13日(全文2)五輪の成功を必ずパラ大会につなげる
重点政策に6つの視点
こうした状況変化には、コンピューターなどのITの分野でよく使われる言葉で、アジャイルという言葉があります。どんどん改善を重ねていくという考え方です。こういうアジャイルという考え方に対応して「『未来の東京』戦略」に盛り込まれた122プロジェクトがあるんですけれども、それらを常に改善をしていくという方法です。 もう今、特にITなどは日進月歩で進んでいるわけでありますから、それらを、もう決めたからで、それを動かさないよりも、より改善していったほうがコスト的にも安くなったり、便利になったりしているのが日常生活ではないでしょうか。それらのことも盛り込んで、さらに強化をしていくということになっております。 重点政策ですけれども、6つの視点があります。世界の潮流とかコロナ禍における都民への影響なども分析しまして、検討の切り口として提示をするものです。これに基づいてエビデンスベースでの議論を全庁で進めて、実効性ある政策を練り上げていくということです。 1つ目が「Children First」。今年3月に都議会で制定されたのが東京都こども基本条例、これがありますが、この条例を受けて、コロナ禍の影響なども分析して、子供の意見の反映など、子供目線に立った政策を総合的に展開していく。 それから、2つ目の「Diversity & Inclusion」、これは多様性と包摂性というふうに訳されています。これは新型コロナがもたらした人々への影響をつぶさに捉えまして、多様な人への理解を促進すること、孤独・孤立への対応、それから女性活躍の推進など、本当に人に寄り添った政策を強化していくという項目になっております。 それから、3つ目が「Global Leader」。ポストコロナを見据えまして、デジタル、グリーン、これを基軸に国際金融都市実現への取り組みなど、世界をリードする政策を練り上げる。