5.日々の食事で適切にたんぱく質を摂取する

　1食あたりの常用量に相当する重量でたんぱく質含有量を検討した場合、肉類や魚介類から摂取する量が多くなります。しかし、主食となるご飯、パン、麺類などの穀類、納豆、卵、牛乳など、習慣的に摂取頻度が高い食品にもたんぱく質が含まれています。 　たんぱく質の摂取量不足を防ぐコツは、主食・主菜・副菜から、さまざまな食品を通じてたんぱく質を摂取する意識です。毎食主食を摂取し、動物性たんぱく質を含む主菜、植物性たんぱく質を含む副菜の摂取を習慣づけ、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。 （東京通信大学人間福祉学部准教授 成田美紀、編集協力：スタジオユリグラフ 中村里歩） 　　　◇ 成田 美紀（なりた・みき）東京通信大学人間福祉学部准教授 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程単位取得退学。博士（栄養学）、修士（医科学）、修士（理学）。日本原子力研究所東海研究所環境安全研究部、女子栄養大学短期大学部、國學院大學栃木短期大学などを経て、現職。東京都健康長寿医療センター研究所研究員を兼務。主に栄養改善プログラム作成や食を通じたコミュニティー作りの提案、普及啓発に携わる。専門分野は栄養疫学、公衆衛生学、環境化学。