「オンライン診療は第8波でも活用可能」大阪・吉村知事会見8月3日(全文3)
8波に備えて発熱外来を増やすための策は?
大阪日日新聞:大阪日日新聞の木下といいます。先ほどの中の2類から5類っていうところでちょっと確認といいますか。現在、発熱外来がものすごく逼迫しているという中で、発熱外来のできるところを増やしていくっていうのも1つ大きな目標かと思うんですけれども、その中で、まちの一般の診療所の中で非常に狭かったり、ビルの2階とか3階にあって換気ができなかったりとかっていうところもあると思うんですけども、ですから発熱外来を増やしていくっていうところは絶対必要やと思うんですけれども、一方で、そういったところが一緒くたに入ってしまうと逆にそこがクラスターになっちゃって診療所を閉鎖するっていうところを心配されてるところもあります。 これは自分のところがそういうところっていうところだけじゃなくて、今、一般の診療所にもかかわらず発熱外来、懸命にやっておられるところは、そういったところの地域医療が崩壊することでますます自分のところが苦しくなるんじゃないかっていう、そういう心配のされ方もされてます。ですからこの間、7波ですけど、もし、8波が来ては困るんですけど、8波が来たときのためにも、そういった発熱外来を増やすときの基準といいますか、あるいは準備、そういうところでもなんとかやっていけるようにするという準備、そういったところは何かお考えございますでしょうか。 吉村:それがまさに今やってることだと思ってます。今日始めた若年の軽症者向けのオンラインの診断、診療。これは、僕は第8波にも活用できるというふうに思っています。そして、あるいはその第8波がインフルエンザとかぶる可能性だってあるわけです。
オンラインを活用する仕組みを今のうちに構築すべき
ですので発熱外来がものすごく需要が増えたときの対応の方法の仕方、僕はそういった点に関してはオンラインを最大に活用するような仕組みを今のうちに構築すべきだと思ってます。だからこれは第7波だけの話ではなくて、この次のことも考えて私自身はこの方法を判断したということです。 今日は初日ということでどうしても、走りだしですから、まだ非常に逼迫してると、なかなか予約取りにくいじゃないかというご意見もあると思います。実際にそれはあります。だけれども、やはりこの第7波だけじゃなくて次のことも考えると、それに対応できるようなスキームをつくるということで範囲を広げていきたい、そう思ってますので、ちょっと走りながらやってる制度だというご理解もぜひお願いをしたいなと。 そしてこれは第7波だけでは、僕は、ないだろうというふうに思ってるんです。例えばおっしゃったような非常に狭いようなところ、でもオンラインであればこれは対応できるっていうのは、これはあり得ます。今までオンラインっていうのはなかなか使われませんでしたから、医学の世界で。でもここにおいて、コロナになったら、じゃあ仕方がないねということで医師会も認め、そして、ただ、これはまだ恒常的に認めるっていう判断はしてなかったんじゃないかな。ちょっとそこはうろ覚えですけど。 僕が、ちょっと前までそれもしてなかった。このコロナのため、コロナにおいては認めるというような話だったと思いますが。ただ、今後こういったオンラインを積極的に活用した診療の、発熱の診療の在り方、リスクの高い人とそうじゃない人、もう全てクリニックに訪問するんじゃなくて、それ以外のやり方もあるよねと、そしてどうしても、例えばクリニックが狭かったらオンラインでも対応してもらえませんかとか、そういったものを広げるという観点からも、今これは、僕自身は次のことも考えて今これもやってるというところでもあります。なので、今後とすればそういうふうに思っています。 もちろん、じゃあ5類相当にしたら全ての医療機関が発熱外来に対応するかっていうと、そうではないと思います。当然できないところもあると思いますが、ただ原則として、じゃあ今は2類相当から出発して、できるところ、指定を受けたところはやるというところの仕組みは変えたほうが、僕は、幅はかなり広がるというふうに思っています。広げるときはおそらく今みたいなPPEを完全防備でやる必要があるのかどうかとか、そういった医学的な判断もしてやると思うんです。